【国内初】牛の感染症・ランピースキン病 糸島市の8農場で相次いで確認 福岡県「人には感染しない」
福岡県糸島市の8か所の農場で、乳量の低下などの症状が出る牛の感染症・ランピースキン病に感染した牛が相次いで確認されしました。国内での感染確認は初めてです。 ランピースキン病に感染すると、牛の皮膚にしこりやむくみができるほか、発熱や乳量の低下などの症状が出ます。蚊やハエなどを媒介して感染するということです。 福岡県によりますと、今月6日以降、糸島市の8つの農場で乳牛への感染が相次いで確認されました。国内での感染確認は初めてです。 感染した乳牛の出荷はストップしていますが、人には感染せず、乳牛の場合は、発症から4週間後に検査を行い、陰性であれば出荷が再開されるということです。 また、福岡県は18日、感染の拡大を防ぐため、家畜伝染病予防法に基づき、ワクチンの接種命令を出しました。 接種の対象となるのは、ランピースキン病の感染が確認された農場から半径20キロ以内で飼育されている牛で、糸島市のほか、福岡市・那珂川市の50か所の農場に約5000頭が飼育されているということです。 ワクチン接種は無料で、期間は今月21日から来年3月末までとなっています。 ワクチンを接種した牛の肉を食べたり、業乳を飲んだりしても、人の健康に影響はないということです。