「オッペンハイマー」クリストファー・ノーラン監督 英チャールズ国王から「ナイト」の称号授与
昨年大ヒットした米映画「オッペンハイマー」でアカデミー賞監督賞を受賞したクリストファー・ノーラン監督(54)が18日、英王室のチャールズ国王からナイトの称号を授与された。ノーラン監督の妻で、全作品をプロデューサーしたエマ・トーマスさん(53)もデイムの称号を授与された。英映画業界への長年の貢献が認められたもの。 チャールズ国王は、第2次世界大戦中に原子爆弾を開発した“原爆の父”と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマー氏の半生を描いた「オッペンハイマー」を見て、とても気に入っていると伝えたという。同作は米アカデミー賞で作品賞に輝いた他、英国アカデミー賞でも最優秀作品賞を受賞している。 「インセプション」(10年)や「ダークナイト」3部作などで知られるノーラン監督は、国王に会えたことは「本当に素晴らしい」と述べ、妻とともに称号を受け取ったことは「とても特別なこと」と喜んだ。 また、会見後のインタビューでは、「国王が私たちの仕事を知っており、そのことはとてもうれしかった。そしてこれを励みとして今後も活動することを期待していました」と国王との会話について明かした。 一方のトーマスさんも、「こんなことが起こるなんて夢にも思わなかった」と述べ、夫と一緒に栄誉を受けたことはさらに意味深いとコメント。国王が「オッペンハイマー」を気に入っていたことを聞いて「とてもうれしかった」と述べた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)