鹿児島、1年でのJ3降格が決定…4発快勝の長崎は自動昇格に望み&PO出場圏内3位を確定
鹿児島ユナイテッドFCの明治安田J3リーグへの降格が決定した。 27日、明治安田J2リーグ第36節でV・ファーレン長崎と鹿児島ユナイテッドFCが対戦。 【動画】長崎Vの名倉巧が強烈な一撃で先制弾! 同リーグは今節含め残り3試合。ここまで勝ち点66で3位につけ、わずかに自動昇格の可能性を残す長崎と、勝ち点29で19位に沈み、かろうじて残留の可能性を残す鹿児島。どちらも他会場の結果によっては、その目標が断たれる可能性もある中、まずは勝利が不可欠となる。 そんな九州ダービーで均衡を破ったのは、7年ぶりのJ1昇格を目指す長崎。14分、ハーフウェイライン付近で安部大晴がセカンドボールに反応し、これを拾ったマルコス・ギリェルメが持ち上がる。最後はボックスやや左浅い位置でパスを受けた名倉巧がカットインシュートを放ち、ゴール右に突き刺した。 先制に成功した長崎は43分、マテウス・ジェズスが右サイドでボールを持つと、中央に切れ込んで左足でシュートを放つ。インフロントでコントロールされたボールは左ポストを叩いてゴールに。リードを2点に広げて試合を折り返した。 1年でのJ3リーグ降格が迫る鹿児島は後半序盤、攻勢に出ていくつか長崎ゴールへと接近する。だが、鹿児島の反撃を許さない長崎は57分、自陣からのクリアボールをマテウス・ジェズスが競り勝つと右サイドを一気に打開。ボックス内で井林章との一対一を迎え、ダブルシザースから左足を振り抜いて3点目を記録した。 状況が苦しくなった鹿児島は61分、左サイドのハーフウェイラインを越えたあたりから野嶽寛也がボックス内へロングボールを供給。これを田中渉がヘディングで合わせると、ボールはゴールに吸い込まれた。 これで2点差に縮めた鹿児島だったが、反撃はここまで。81分には増山朝陽のゴールで長崎にもう1点を追加されて終戦となった。 4-1で勝利した長崎は自動昇格へ望みをつなぐと共に、昇格プレーオフ出場圏内の3位以上は確定させた。 一方の鹿児島は1年でのJ3降格が決まっている。