お金に苦労しない人生にするには?20代のうちに知っておきたい基本ルール【FPが解説】
貧乏は財産だ。金持ちではない親に感謝しよう!
これまで、貧乏な人から金持ちまで、多くの人たちのマネー相談を受けて気づいたことがある。貧乏を体験した人は強い! 貧乏暮らしをしたことのない人たちは、お金が減ること、お金がないことを、ものすごく怖がる。月10万円で生活したことのある人は、なにかの拍子で今の仕事や収入や貯金がパアになっても、なんとかなる、やっていけると考えられる。失敗を恐れない。 でも、年収1000万円以上の生活しか知らない人は、年収が少し減って800万円になることが怖くて仕方がない。貯金が2000万円ある人は、貯金が1000万円以下になったら生きていけないと信じている。新築マンションにしか住んだことのない人は、築20年のアパートに住むと考えただけで震えてしまう。 年収や貯金の額が、自分という人間の価値を決める、と勘違いしている。大勘違い。収入や貯金が減ることを恐れていたら、何にもチャレンジできない。転職もできないし引っ越しもできない。投資をして資産を殖やすことも怖いだろう。だって、株や外貨に投資したら値下がりするリスクがあるからね。 人生、守りに入ったらつまらない。昔から金持ちという人は、すでに「防御」の態勢に入っている。20代から老後の心配をしている人たちは(本当にそういう人がいるのだ)、いまから後ずっと、退屈きわまりない人生を送ることになるだろう。 でも、スタートが貧乏なら、少々の失敗は怖くない。収入が減っても、貯金がゼロになっても命までは取られない。なんとか生きていけるという自信を、体験から知っているからだ。財産を作るにも、人生を楽しむにも「攻め」が大切。自分からリスクをとっていかなくては、金持ちにはなれない。リスクをとってこそ、人生もわくわく生きられる。いま貧乏なあなた。あなたにはすばらしい可能性がある。金持ちでない親に感謝しよう! 中村芳子 ファイナンシャルプランナー
中村 芳子