立憲・国民党首会談も総理指名選挙で溝埋まらず 選挙区調整「しこり」残る
立憲民主党と国民民主党が5日、党首会談を行いました。政権交代へ向け、野党間の連携は進むのでしょうか。 【画像】総理指名めぐりすれ違い…立憲・野田代表「ご検討を」 国民・玉木代表「具体的な話なし」
■国民に今も残る立憲への「しこり」
国民民主党 玉木雄一郎代表 「正直申し上げて、立憲民主党の中に、原発についても外交安全保障についても憲法についても、さまざまな考え方の方がいるので。多くの国民が納得できるような現実的な路線にならないと、なかなか『政権を任そう』という感じにはならないのではないか」 党首会談に先立ち、立憲民主党への不信感をのぞかせた玉木代表。さらに、総理大臣指名選挙で「野田佳彦」と書いてくれるよう求められていることについて記者に問われると、衆議院選挙を振り返り、語気を強めました。 玉木代表 「あえて申し上げると、連合が推薦したような候補者の選挙区に、後から立憲民主党が(候補者を)立ててきて、政治的には殺されかかった人間がいっぱいいる。秋田3区にしても神奈川19区にしても、それを勝ち残ってきた彼らに『立憲民主党の代表の名前書け』とは私は言いません。我々、仲間を守りますから。支援いただいた617万人の思いをしっかりと体現するのであれば、2回目も玉木雄一郎と書く選択肢、それ以外にはありません」 立憲と国民の候補者が競合した選挙区もあり、今も「しこり」が残っているのです。
■「総理指名」について両党すれ違い
旧民主党の流れをくむ、立憲民主党と国民民主党。エネルギー政策や憲法問題などの基本政策で相いれず、たもとを分かった歴史があります。両党の連携は進んでいません。 迎えた野田・玉木会談。「政治とカネ」の問題に決着をつけることでは一致しましたが、総理指名選挙について、立憲の野田佳彦代表はこう話しました。 野田代表 「総理指名についての国民民主の立場はよく理解しているつもりだが、『ご検討を』と…最後に申し添えたということです」 「(Q.その反応は?)『はぁ…』という感じだった」 一方、国民の玉木代表はこう話しました。 玉木代表 「具体的な話はありませんでした」 「(Q.各党にどう呼び掛けているかも?)具体的な話はありませんでした」 そもそも「具体的な話はなかった」と主張する玉木代表。トップ会談に同席した立憲の小川淳也幹事長に確かめると…。 小川幹事長 「玉木さんが公にそう言った?なかったと言った?公に?えっと…総理指名について、意見交換がなされたことは事実です」 そのうえで、決選投票で無効票を投じないよう、改めて玉木代表を牽制(けんせい)しました。 小川幹事長 「結果的に、石破政権や自公政権の延命・存命をアシストしかねない。あらゆることを総合判断いただいて、(総理指名の)重い権限・責任を国民になり代わって行使してほしい」