〈PFUブルーキャッツ石川かほく・SVリーグ〉大逆転開幕戦飾る 姫路に3―2、地元歓喜
●大村、チーム最多22得点 バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」女子のPFUブルーキャッツ石川かほくは12日、かほく市総合体育館「とり野菜みそブルーキャッツアリーナ」で行われた開幕戦で、ヴィクトリーナ姫路に3―2の逆転で勝利した。4月開館の新アリーナで初めてリーグ戦を戦い、来場者とともに歴史的な1勝を喜んだ。 【写真】スパイクを決める大村。チーム最多得点を挙げた 昨季V1リーグ10位(全12チーム)のPFUが、日本代表の宮部藍梨、井上愛里沙を擁し、昨季V2リーグ全勝優勝を果たした姫路を迎え撃った。 PFUは第1セット、相手の強力なサーブに苦しみ、レシーブやトスがかみ合わず、16―25で落とす。第2セットは粘り強くボールを拾い、大村季色のスパイクなどで姫路に食らい付き、ジュースまで持ち込んだが25―27で落とし、追い込まれた。 しかし、PFUはここから猛反撃を見せる。第3セットは6点差をつけられる出だしとなったが、交代で入った川﨑鈴奈、セッター藤倉由貴が流れを変え、5連続得点で一気に追い付く。ジュースにもつれ込み、最後は大村、川添美優の連続得点で30―28で1セットを奪い返す。 勢いに乗ったPFUは第4セットも7連続得点を挙げるなどして得点を重ね、セットカウント2―2に追い付いた。最終セットは大村を中心に得点し、15―9で大逆転勝利を挙げた。最後のスパイクが決まると、歓声が沸き起こり、選手やスタッフは抱き合って喜んだ。 PFUがリーグ開幕戦に勝利するのは5年ぶり。大村がチーム最多の22得点を挙げ、川﨑が19得点で続いた。監督やスタッフ、選手が一新した中で価値ある1勝となった。 就任1年目の馬場大拓監督は歴史的な勝利になったと強調し、「諦めることなく、一丸となって戦った結果だ。この経験を生かし、次戦以降もいい準備をしていきたい」と話した。細沼綾主将は「代わったメンバーはもちろん、ベンチにいるメンバーも声を出していて流れが良かった。後半のような戦いを最初から出していきたい」と語った。 次戦は13日、同体育館で姫路と対戦する。 ▽第1戦 PFU 3 16-25 2 姫 路 1勝 25-27 1敗 30-28 25-20 15-9