「学校に行きたくない」小1の5月から不登校に悩んだ親子の葛藤。荒れていく息子、母親も鬱に……
4月は入園や入学のシーズン。新しい環境や人間関係でのスタートを切る方も多いのではないでしょうか。 希望や期待に胸を膨らませると当時に、新しい生活に不安を感じたり、馴染めずに疲弊しやすい時期でもあると言えます。 不登校を経験したママが語る、当時“親にして欲しかったこと”とは 「もっちん(息子さん)が初めて登校を渋ったのは小1の5月、運動会の練習の頃でした」 そう教えてくれたのは、Instagramを中心に不登校についての発信をしている今じんこさん。 今現在、じんこさんの発信は子どもの不登校や行き渋りに悩む、多くの親御さんの共感を集めています。 そんなじんこさんも息子さんが不登校になった当初は学校に行かせようと必死になったし、長い葛藤があったと言います。 当時の話を伺いました。
はじまりは小1の5月
「まだ小学校が始まったばかりで慣れない環境だし、最初はよくある行き渋りだと思っていました。当時は学校に行かせることしか頭になかったんです」 運動会の練習が嫌だと登校を拒否するようになったのは5月の頃。 毎朝、なんとか息子さんをなだめすかして校門まで手を引いていくと、そこには同じように涙を浮かべる子供たちの姿が。 「我が子だけじゃない、一時的なことだとその時はそう思いました。」
何気ない周囲の言葉がプレッシャーに
その後、周囲の声かけもあり運動会は半日だけ参加。「午後は無理」という息子さんの気持ちを尊重し、途中で帰宅したそう。 「運動会が終わってももっちんは『学校に行きたくない』と言い続けました。保育園の時には見たこともないような大声で泣くんです。」 周囲からの何気ない一言、 「行けそうなら行ってみる?」 「とりあえず朝は学校に連れてきてみては」 「きっといつかは自然と学校に行けるようになるよ」 こうした言葉がじわじわとプレッシャーに感じられ「先生も頑張ってくれてるんだから」という部分で学校に行かせなきゃ、と焦りがあったと言います。 「子どもの言いなりになっている甘い親、と周りから思われてるんじゃないかというのも気にしたりしてましたね。」