香港の裁判所、「立場新聞」元編集長に禁錮1年9か月
香港の裁判所は、中国に批判的な論調で知られたメディア「立場新聞」の元編集長に政府に対する憎悪をあおる記事を掲載したなどとして、禁錮1年9か月の量刑を言い渡しました。 香港のインターネットメディア「立場新聞」の元編集長と元編集幹部は、中国や香港政府などに対する憎悪をあおる記事を掲載したなどとして、先月、有罪判決を言い渡されました。1997年に香港が中国に返還されてから、メディアの報道が扇動にあたると判断されたのは初めてです。 香港メディアによりますと、香港の裁判所は26日に量刑を決定し、元編集長は禁錮1年9か月、元編集幹部は病状などを考慮し、即時釈放としました。 「立場新聞」は、中国に批判的な論調で知られていましたが、4年前、反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」が施行されると、幹部らが逮捕され、運営停止に追い込まれました。 香港の民主派寄りのメディアは一掃されていて、廃刊に追い込まれた「リンゴ日報」の創業者・黎智英氏の公判も続いています。