センバツ交流試合 組み合わせ決定 花咲徳栄、大分商と開幕戦 「ふさわしい試合を」 /埼玉
8月10日に阪神甲子園球場で開幕する2020年甲子園高校野球交流試合の組み合わせ抽選会が8日行われ、花咲徳栄(加須市)は、大会第1日(10日)の第1試合で大分商(大分)と対戦することが決まった。史上初めての大会の開幕試合とあって、選手らは「開幕にふさわしい試合を」と気持ちを新たにしていた。【成澤隼人】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 抽選会は午後5時に始まり、出場32校と日本高野連をオンラインでつないで行われた。 花咲徳栄野球部寮のミーティング室には、制服姿の3年生の選手やマネジャー約50人が集まり、少し緊張した面持ちで大型スクリーンに映し出される抽選の様子を見守った。井上朋也主将(3年)が選んだくじの結果、対戦相手が大分商に決まると、選手は「おおっ」と小さな声でどよめいた。その後、開幕試合になることが決定すると、さらに大きな歓声も上がった。 抽選会後、岩井隆監督は「開幕戦を飾れることに感謝し、全てを出し切れるようにチームづくりをしていこう」と呼び掛けた。大分商の印象については「伝統校で粘り強さがあると思う。非常に良い投手がいると聞いている」と語った。 2019年夏以来の甲子園でのプレーとなる井上主将は「他の球場にはない独特の雰囲気があり、とても楽しみ。開幕にふさわしい試合にできるよう、勝ちにこだわってやっていく。個人としてはチャンスの場面でしっかり打ちたい」と意気込んだ。 交流試合は8月10~12日、15~17日の計6日間、原則として無観客で実施される。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された第92回選抜高校野球大会に出場予定だった全国の32校が招かれ、トーナメントではなく、各校1試合のみ行う。