【一生ものにしてほしいレシピを大公開】きほんの梅酒のつくり方と「梅しごと」Q&A
梅酒の使い道
夏じゅう何度も梅ゼリーを作りながら、お肉を美味しくしたいときにも梅酒を活用。 ●大人の極上デザートほろ酔い梅ゼリー 水と梅酒をゼラチンや寒天で固めて完成。梅の実を入れれば華やかに。水と梅酒の割合は好みでOKですが、アルコールを感じたいときは4:6程度で。 ●特売肉を高級肉の味わいに どんな肉にもおすすめ。肉を柔らかくして味に深みを出します。調理の前にもみ込んだり、しょうゆと一緒に煮込んで。かたまり肉は一晩漬けましょう。
虫食いや傷がある梅は使えない?
使えるので捨てないで。ただし虫食いや傷があるところから雑菌が入って傷みやすいので、その部分は包丁で切り落としましょう。斑点があるものはそのまま使ってOK。
もっと美味しく作りたいから 梅しごとQ&A
Q1 梅は入れっぱなしにしてもいいの? A 1カ月経ったら取り出しましょう 梅がシワシワになったら「エキスが出切ったよ」のサイン。入れっぱなしでも害はないですが、発酵して味が変わる可能性があるのと、にごりの原因になるので取り出すのが望ましいでしょう。 Q2 梅の実をシワシワにしない方法は? A シワシワはむしろ大歓迎。風味と成分がしっかり出ている証拠です 梅の果肉に含まれたエキスがシロップやお酒に出ていくことで、梅にシワができます。だからシワは梅の勲章!青梅はシワシワになりやすく、完熟梅はなりにくい傾向があるようです。 Q3 漬けたあとの梅は使えますか? A 果肉感が残っていれば、美味しく活用できますシワがあってもジューシーさが残っていたら、捨ててはもったいないですよ!お肉と一緒に煮て風味付けにしたり、しょうゆを1カップ入れた瓶に2~3個入れて梅じょうゆにして、刺身や冷ややっこにどうぞ。 Q4 梅のお取り寄せをしてみたい! A [梅 農家 販売]などでネット検索してみて お取り寄せはお店やスーパーで買うのとは違う楽しさがありますよね。私も産地の農家さんを探して、毎年取り寄せています。ふるさと納税の返礼品で探してもいいですね。 ●奈良から取り寄せ 古城梅(ごじろうめ) 一番早く出てくる梅で青梅が多い。毎年梅仕事のスタートは、これで梅シロップを作ります。 ●小田原から取り寄せ 杉田梅(すぎたうめ) 品種改良をしていない貴重な種で、産出量が少ない。クエン酸が多く、とにかく酸っぱくて美味。 ●和歌山から取り寄せ 南高梅(なんこうばい) 各地で作られていますが、私は本場の和歌山から取り寄せてます。実が大きく果肉が多い。
ちょっと元気が出ない日は梅養生
・ホット梅シロップ ・ホット梅酒 疲れた日や、風邪かもと思ったら、薬を飲む前に飲みます。酸っぱさで元気が回復し、体も温まる。眠りも深くなる気がします。 <教えてくれた人> ワタナベマキさん グラフィックデザイナーを経て料理家に。子どもの頃、祖母や母と梅干しを手作りして以来の梅愛好家。今は毎年およそ40キロの梅を和歌山や小田原、奈良などから取り寄せ、梅シロップや梅酒、梅干し作りを楽しむ。『ワタナベマキの梅料理』(NHK出版)など著書多数。 参照:『サンキュ!』2024年7月号「始めますか。梅しごと」より。掲載している情報は2024年5月現在のものです。 編集/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部