インド貿易赤字、10月は予想以上に拡大 輸出入ともに増加
Shivangi Acharya Manoj Kumar [ニューデリー 14日 ロイター] - インド政府が14日発表した10月の貿易収支は271億4000万ドルの赤字となり、ロイターがまとめたエコノミスト予想(220億ドル)以上に拡大した。輸出が前年同月比で増加したが、輸入も増加した。 9月の貿易赤字は207億8000万ドルだった。 10月の輸出は前年同月比17.26%増の392億ドル、輸入は3.88%増の663億4000万ドルだった。 商工省のバルトワル商務次官は記者団に対し、総輸出は今年度(2024年4月─25年3月)には8000億ドルを超えると予想されると説明。特定の製品と市場に絞り込む政府の戦略により、輸出実績は好調を維持する見込みだと述べた。 政府推計によると、昨年度の輸出総額は7766億8000万ドルに達し、ほぼ前年並みとなった。 商務次官は「政府の重点分野である工業製品と電化製品は好調だ」と述べ、今年4─10月の同品目の輸出が前年同期比で増加したことを挙げた。 10月のサービス輸出は推定340億2000万ドル、輸入は170億ドル。9月はそれぞれ306億1000万ドル、163億2000万ドルだった。 金の輸入は9月の43億9000万ドルから71億3000万ドルに大きく増加。原油輸入も9月の125億ドルから182億ドルに増加した。