竹で本格的な流しそうめん|アウトドアタウンときがわで里山遊び#18
竹で本格的な流しそうめん|アウトドアタウンときがわで里山遊び#18
「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような”アウトドアタウン”にしたい! 」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。
竹で本格的な流しそうめん
キャンプ民泊NONIWAの夏はイベントが目白押し。なかでも人気なのが、竹を裏山から伐採するところから始まる流しそうめんイベントだ。竹の上をサラサラと流れる麺の姿は涼しげで、里山の夏を感じることができる。 最近は竹も竹害などと呼ばれ、土地が荒れる原因のひとつに挙げられる。確かに竹が生えた土地は人が入りにくく整備も困難になる。私たちが竹を採る場所もそんな荒れた場所だ。年に数回だけしか竹は採らないが、徐々にフィールドがきれいになっていくのがわかる。参加者も楽しみながら整備できるので一石二鳥なイベントだ。 まずは流しそうめんの根幹である流れる台をみんなで作る。ナタで余分な枝を落として半分に割る。半分に割るときのコツは少しだけナタで割れ目を入れたら、そこに細い棒を食い込ませて棒を引っ張ると竹がパカーンと割れる。節に当たると止まるが力強く引けばまた割れる。小さな子どもといっしょにやるときは、棒に紐をくくりつけて紐をみんなで引っ張るとおもしろい。 半分に割ったら節をハンマーで割っていく。こんなときにもキャンプのハンマーは便利だ。今回は、器もお猪口も箸も竹で作ることにチャレンジ。近所に住む地元の方が器用に竹を割っていく姿に、子どもたちも興味津々だ。 ひと通り準備ができたら、母屋の近くまで流しそうめん台をみんなで運ぶ。子どもたちが長い竹を運んでいる姿はいつ見てもかわいらしい。 ちなみに流しそうめんは、台を支える脚を作るのが一番難しい。脚がズレたり高さの調整をしたりするのに毎回四苦八苦しており、いつか正解を見つけたい。昨年は紐と流し台をぐるぐるに固定したが、なんだか見栄えがイマイチだったので、今回は脚にロープを巻き付けて地面にペグで固定してみたら、割とシッカリと固定ができた。そして無事に今回も流しそうめん台が完成。みんな楽しそうに自分で作った食器を使って夢中になって食べていた。 ■Profile|青木達也(アオ) レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。
ランドネ編集部