土曜夜市「日本酒の会」好評 ワンコインで乾杯ー熱海魚市場
熱海市清水町の熱海魚市場で開催している「土曜夜市あったみ魚ギョッと市」の関連イベント「日本酒の会」(宇田水産=宇田勝社長=主催)が好評だ。熱海芸妓(げいぎ)でFM熱海湯河原のパーソナリティーを務める冴月さくらさんが協力し、県内の地酒を1杯500円と手軽な値段で提供する。午後5時半の開始から続々と住民や観光客が集まり交流の場となっている他、土曜夜市のさらなるにぎわいにもつながっている。 「低価格」がコンセプト。「熱海では『観光客価格』が増えている。住民が昔のように安く飲めて、移住者や観光客とも交流できる場所がほしい」と宇田社長が冴月さんに相談し、今年の1月に始まった。 「英君」「高砂」「純米酒あたみ」「花の舞」など毎回、3種類ほどを販売し、さくらさんがカップに注いでくれる。寒い日は熱かんも対応する。ビールやハイボールもそろえる。酒のつまみは土曜夜市で、しらすのパックやキンメダイの煮付け、う巻きなどが手に入り、値段も200円~300円ほど。 来場者は長テーブルを囲んで、会話に花を咲かせたり、毎回催されるライブを観賞したりしている。長テーブルは毎回、6、7台ほどを用意する。多い時には10台も並べたという。伊豆山の70代男性は「ほとんど参加している。来れば誰か知人がいるし、知らない人にも気軽に声をかけられる」と魅力を語る。 日本酒の会は原則第2、4土曜日の午後5時半から8時ごろまで開催している。さくらさんは「気軽に飲める場所として、”恋の花”も咲けばうれしい」とほほ笑んだ。
伊豆新聞デジタル