これぞクレーン車!イエローカラーのタダノ ラフテレーンクレーン車体が完成!【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】
第5回となる今回は、ラフテレーンクレーン製作もいよいよ終盤です。作業は、建機ならではの特徴的なバックミラーやワイパーなど外装パーツの車体への取り付けからスタート。繊細なパーツや小さいパーツが多いので、なかなか大変ですが、ここが正念場! 頑張っていきましょう。そして最後に差し替え式で展開状態と収納状態を再現可能なアウトリガの製作、クレーンのワイヤーを組んで車体を完成させます! 【製作工程を画像で見る】 【教えてくれた人】 長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「モデルアート公式チャンネル」などでもレビューを配信中。
■バックミラーはミラーフィニッシュシートでリアル度アップ!
前回、6段スライドで伸縮可能なブームを完成させたことで、いかにもクレーンらしい姿になりました。いやー組み応え満点のキットです。 さて工程25(全28工程)となる今回は、まず車体の外装パーツを取り付けていきます。 まず車体とブームの先端に装備されているバックミラーですが、死角をなくすために大型バックミラーがオペレーター席側3枚、反対側2枚を組み合わせて装備されています。キットは本体バックミラーと組み合わせた凸面鏡もしっかり再現されています。ただし指定ではミラー部分をシルバーで塗装と指示されているのですが、サイズが大きく目立つので、鏡面部部分は塗装ではなくミラーフィニッシュシートをカットして貼りました。 バックミラーはブームに取り付けるものを含めて大小7点あるので、貼り込みには手間がかかりますが、鏡面を銀で塗装した場合に比べてはるかにリアルに仕上がります。
■ブーム先端のライトは光硬化樹脂を使用
ブームの先端とオペレーター席のルーフ部分、旋回台には、作業用の小ライトが装備されています。キットはライト部分がクリアパーツで再現されていますが、サイズが小さく接着の際にクリアパーツが曇る恐れあるので、テールランプの製作で使用した光硬化樹脂に置き換えています。 同時にオペレーター席のワイパーや無線用のアンテナといった外装パーツを取り付けていきます。ワイパーはフロントガラスに加えて、オペレーター席の天板ウインドウにも取り付けられており、何でこんな場所にワイパー?と思いましたが、そうか、雨天時の視界が悪くなった時に伸ばしたブームを確認するためだということだと思います。いかにも建機らしい納得のワイパー配置です。