これぞクレーン車!イエローカラーのタダノ ラフテレーンクレーン車体が完成!【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】
■工程27:アウトリガの製作
さて長かった製作もラストとなるアウトリガの製作です(まだデカール貼りとウエザリングが控えていますが)。 実車では車体下に収納されており、作業時に伸ばしたアウトリガのアームがⅩ型に広がる構造となっています。キットでは収納状態と展開状態をパーツの差し替えで再現しています。アウトリガはクレーンのブーム同様に可動させることは難しくなかったとは思いますが、パーツが多くなり組み立てが煩雑になるので、パーツの差し替えでの再現は正解だと思います。 組み立ては格納状態と張り出し状態のアームを4本ずつ組んでいきます。インストではそれぞれ×2となっていますが、前後各4本組んでいきます。パーツは左右分割で合わせ目の接着線が目立つので、特に張り出し状態パーツF9・F10は丁重に研磨して合わせ目を消す必要があります。 【アウトリガとは】 建設現場で作業車両を安定させるために、車体から地面にかけて伸ばす可動式アームをアウトリガと言う。クレーン車や高所作業車、コンクリートポンプ車など作業時に重心が高くなる車両では、転倒の危険があるためアウトリガを左右に伸ばすことで、接地している地面の面積を増やし車体を安定させられる。 4本のアウトリガの車体の取り付けは車体裏面の穴にピンを差し込むだけですが、しっかり固定する必要あるので、取り付けの際は、破損を防ぐために車体上部のクレーンを旋回台ごと外しておくことをオススメします。
■クレーンワイヤーの取り付け
ワイヤーとフックの取り付けは、なぜか塗装図に解説されています。あえて言うなら工程29となります。 工程11で旋回台を組んだ際に組み込んだワイヤードラムに巻き付けた糸を引き出し、ブームのワイヤーガイドに通しつつ先端まで伸ばした後、クレーンフックを取り付けます。作業中、ワイヤーがガイドから外れやすいので、仮オモリを着けてワイヤーにテンションをかけておくと作業がやりやすくなります。 ワイヤーは付属の黒いカタン糸で再現されていますが、ドラムに巻かれているため糸にクセがついていて、先端に繋ぐフックパーツの重量がないため弛みやすいのが難点。フックパーツを重量のあるメタルパーツにしてくれていれば、糸が弛まなくて良かったんじゃないかと思います(ディテールアッとして希望!)。