警察官が捜査書類を一時紛失、路上などで回収…個人情報の流出などの被害なし
香川県警は13日、高松南署地域課の警察官が、高松市内で10人分の個人情報が記載された捜査書類など58枚と名刺1枚を紛失し、7日後に全て回収したと発表した。現時点で個人情報の流出などの被害は確認されていないという。
発表によると、男性巡査部長(40歳代)と男性巡査(20歳代)が2日午前9時~正午頃、書類が入ったファイルケースを保管場所の同署からパトカーで勤務する交番に持ち出す途中に紛失。2人は上司に報告し、署内や車内を捜索したが見つからなかった。
8日、同市の企業の男性から「クリップで留められたメモ用紙の束を勤務先の駐車場で拾った。内容を見るに警察の書類ではないか」と署に電話があり、紛失書類と判明。付近を捜索し、路上や側溝から破損したファイルケースとほかの書類が見つかった。翌日までに全て回収したとしている。
書類は別の男性巡査(20歳代)が作成した捜査書類やメモで、11月中旬に上司から破棄するよう指示されたが、失念しそのままにしており、誤って持ち出された。紛失の原因は不明。
県警は「県民に心からおわびする。指導を徹底し、再発防止に努めたい」としている。