「一番気をつけなきゃいけないのは…」オリオールズ入団が決まった菅野の活躍の鍵を握るポイントは? 球界OBが指摘
巨人から海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指していた菅野智之のオリオールズ入団が決まった。 【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン 単年、1300万ドル(約20億円)、若手投手陣が多いチームで今季NPBで15勝をマークと復活を果たしたオールドルーキーがどんな勇姿を見せるのか、球界内でも考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月18日に自身のYouTubeチャンネルに「【菅野智之】単年20億円でオリオールズと契約合意!!メジャーで活躍できるのか!?菅野の"強みと注意点"を高木豊が分析します!!」と題した動画を更新。来季のパフォーマンスを独自の視点で分析している。 動画の冒頭で「おめでとう!」と念願のメジャー挑戦が叶った球界の後輩に祝福の言葉を贈った高木氏。 その上で決まるまでは様々な球団名が取りざたされた中で、日本人選手が在籍していない球団を選んだことにも「しっかり選んでそこに入っていくのは菅野らしいし強さを感じる。よかったと思う」と信念も感じるとして支持した。 一方でメジャーの夢舞台で活躍するためには何が必要か。同氏がポイントとして挙げたのはピッチクロックへの対応だった。 「一番気をつけなきゃいけないのはピッチクロック。(菅野は)意外と投球間隔が長い」と指摘。 今シーズンからメジャーではランナーがいる場合、投球間の時間制限が20秒から18秒に短縮された。日本でもマウンド上でバッテリーを組む小林誠司と話し込む姿が見られるとあって、菅野のピッチングスタイルには「ちょっと長さを感じる。これは制限があるから投げなきゃいけない。それの整理(が必要)」と話した。 その上でテンポ良く投げるための条件として「自分で組み立てないと、自分で投げたいボールは出てこない」と続け、「自分主導で(サインを)出して、首を振らずに投げるとか、自分で組み立てなきゃいけないことも出てくるのかな」といかに自身でゲームを作る気持ちを持てるかが大事とした。 また球種に関しても「フォークは使える」として、フォークを意識させた投球が有効と見る。ただそれ以外の変化球に関してはメジャー打者に通用するかは未知数とした。 最後は「本当に菅野は頑張ってほしい」と繰り返しのエールを伝えた高木氏。海を渡る18番の入団会見は現地19日(日本時間20日)に予定されている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]