渡辺恒雄氏死去、04年の球界再編問題「たかが選手が」発言で物議 「一時代を築かれた方でした」ネットでも悼む声
読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が19日午前2時、肺炎のため、都内の病院で死去した。98歳。葬儀は近親者のみで営まれ、お別れの会が後日開かれる予定。プロ野球・巨人のオーナーを1996年から約8年間務め、球界にも大きな影響を与えた渡辺氏の訃報に、SNSでも悼む声が並んだ。 渡辺氏は東京都出身。同紙によると、東大卒業後の50年に読売新聞社に入社し、ワシントン支局長、編集局総務兼政治部長、専務取締役主筆兼論説委員長などを経て、91年に代表取締役社長・主筆に就任。2002年の持ち株会社制移行に伴い、グループ本社代表取締役社長・主筆を務めた。その後、同会長・主筆を経て、16年から現職。 一方で、グループ会社の読売巨人軍のオーナーや会長も歴任。04年の球界再編問題の際には「たかが選手が」と発言し、物議を醸した。その後、ドラフト裏金問題でオーナー職を引責辞任したが、球団への影響力は変わらなかった。 X(旧ツイッター)では「一時代を築かれた方でした」「晩年までお勤めなされて、誠にお疲れ様でした」など悼むコメントが相次ぎ、デーブ・スペクターさんも「これから、天国リーグの再編を構想されるのかもしれません。心よりご冥福をお祈りします」と投稿した。
中日スポーツ