日本ハム・新庄剛志監督のアンチとの付き合い方「3年で5260回ぐらいブロック(笑)」
【球界ここだけの話】日本ハム・新庄剛志監督(52)の就任4年目となる来季続投が決まった。比類なきスター性、カリスマ性を備える指揮官だけに、絶大なる信者とともにアンチも多数存在する。 【写真】指揮官の温かい心遣い…報道陣にふるまわれた〝新庄ランチ〟 クライマックスシリーズ(CS)中の10月15日には自身のインスタグラムのストーリーズで、多数の誹謗(ひぼう)中傷コメントが殺到している現状を明かした。 シーズン中にも「言葉の語尾とか、『新庄』とかの呼び捨て。あとは、選手の誰々をなんで使うんだとか、なんであそこでピッチャーを交代させるんだっていうのは即ブロック…。っていうのは、ずーっとやってますね。今はね、(インスタの仕様で)長押しをしてブロックを押せば、消えてくれます。いや~、もう3年で5260ぐらい押してますね(笑)。俺は、このファイターズっていうチームの宣伝広告塔なんで、ファンに伝えたいだけであって、文句を言われる筋合いもないし」と話したこともあった。 ただ一方で、闘志を燃やしてくれるアンチが少ないと、それはそれで物足りないともいう。メジャー挑戦のときは「日本の恥さらし」、現役復帰に向けて48歳で12球団トライアウトを受験したときも「無理に決まってるだろ。どうせ話題作り」と批判された。でも「本当は僕のこと好きなんでしょ?」とエネルギーに変えてきた。 監督になった今も「批判のコメントって勉強になるんすよね。『あ、なるほどな。そういう考えの起用法があるんだ』って参考にするときもある。ムカッとは来るけど、頭には入れておきます。特に女性とか、奥さんたちもそうですけど、正しいこと言うじゃないですか。その場では『うっせえな』ってなるけど、後々冷静になると『彼女の言うことが正しい。説得力あるわ~』って。で、心の中で『ありがとう』と言ってブロック(笑)」と言う。 一方的に悪口を言うコミュニケーション方法は社会で通用しない。そこに反省を促すのがブロックする一番の理由。だから、排除するだけではない。「そういう人たちって新しいアカウントを作って、『見たいです、ごめんなさい』っていう人はブロック解除をしてあげることはある」とも。 確かに人格を否定したり、尊厳を踏みにじるような悪質な投稿は断じて許されるものではない。ただ、社会やスポーツ界が過敏になりすぎるのもいかがなものか。「アンチも嫌いじゃない」と言う新庄監督のような寛容さもまた必要だ。(東山貴実)