デュッセルドルフ指揮官、PK失敗の内野貴史に同情「彼を見ると涙が溢れてくる」…3-0からの逆転許し5年ぶり昇格逸
ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのダニエル・ティウーネ監督が、ボーフム戦での敗戦に悔しさを滲ませている。クラブ公式サイトが伝えた。 デュッセルドルフは27日、ブンデスリーガ昇格・降格プレーオフのセカンドレグでボーフムと対戦。ファーストレグを3-0で勝利し、昇格に大きく近づいていたが、セカンドレグで思わぬ展開を迎えた。田中碧が2試合連続で先発した中、ボーフムに18分に先制点を決められると、同クラブは浅野拓磨を58分に投入して攻勢を強める。 するとボーフムに66分、68分と立て続けにゴールを許し、合計スコアを振り出しに。その後、延長戦でも決着がつかず、PK戦にまでもつれ込むと、両チーム1人ずつ失敗して迎えたサドンデスで7人目の内野貴史が失敗。PKスコア5-6となりデュッセルドルフが2019-20シーズン以来の昇格を逃し、ボーフムが逆転で残留を決める結果となった。 試合後、ディウーネ監督は「ハイコ、残留おめでとう」とボーフムのハイコ・ブッチャー監督を祝福し、ゲーム内容を振り返った。 「内容でみれば、0-3での敗北は当然の結果だった。ボーフムはブンデスリーガでプレーする理由を90分間にわたって見せた」 「0-1でビハインドになってからは試合に戻るのが信じられないほど難しかった。うまくプレーする場面もあったが、0-2、0-3となりダメージが大きすぎた。選手たちはそこから脱せなかった」 5年ぶりの昇格に大きく近づいていた中、3-0からの大逆転を許したデュッセルドルフ。指揮官は選手たちのシーズンを通した戦いぶりを誇るも、現在の心境について以下のように口にしている。 「なんといえば言いかな? 残酷な空虚さだ。私は自分のチームをとても誇りに思うし、素晴らしい一年を過ごした。彼らとは素晴らしい瞬間を経験することができた。今、私はたくさんの涙を見てきた。彼らにそんな姿はふさわしくない。絶対にない。彼らには来季、ブンデスリーガ2部でプレーする以上の価値がある」 「もし、ボーフムが1-0で先勝し、ここで2-0で負けていれば冷静でいられただろう。しかし、この120分のドラマでは…。内野貴史を見ると涙が溢れてくるよ。今日までチームと共にし、この旅に加わることができて本当に感謝している。それが誰の役に立つかはわからないけどね」