【ウインターカップ】夏3位の昭和学院が接戦を制す、勝負どころで2年生ガード藤松が活躍[高校バスケ]
昭和学院が辛くも勝利で3回戦へ
12月24日、「SoftBank ウインターカップ2024令和6年度 第77回全国高等学校選手権大会」女子2回戦で、インターハイ3位の昭和学院(千葉①)と京都両洋(京都②)が対戦。リバウンドで上回った京都両洋が最大9点差のリードを作ったが、3Q終盤から昭和学院が盛り返す。そして勝負どころで強さを見せた2年生ガードNo.9藤松柚乃の活躍もあって68-64。3回戦に駒を進めた。 【写真】昭和学院対京都両洋のフォトアルバム(12点)をチェック 京都両洋は京都第2代表ではあるものの、インターハイ予選、近畿大会では共に決勝で女王・京都精華学園に2点差惜敗という実力あるチーム。昭和学院とは、U18日清食品トップリーグで対戦し、その際は66-69で敗れたが、No.14ビクトリア・ウビ・オコイは26得点、11リバウンドと大暴れした。 立ち上がり、京都両洋は武器であるスピードを生かしてNo.69廣浦杏やNo.8谷口心綾が得点する一方、No.14オコイの高さも生かす。対する昭和学院はNo.5前田珠涼、No.4月松蒼が3Pシュートを連続して成功。インターハイの快進撃を連想させるプレーを見せたが、リバウンド争いで苦しみ、残り5分を切ったところで9-16とビハインドを背負った。昭和学院はここで、No.14オコイへのパスをディナイして阻止。No.5前田が4ポイントプレーに3Pシュートと立て続けに決めて追いつく。No.11中尾果楓が入って以降、攻防のリズムも良くなり、No.5前田がブザービーター3Pを射抜いて23-18で1Qを終えた。2Qに入っても昭和学院の流れは続き、No.4月松の3Pシュートに続いて、No.8山下笑伶奈、No.7石井杏奈も得点し、31-20とした。 それでも京都両洋は再びリバウンドで優位に立つと、クイックネスが武器のNo.2杉山心月がミドルシュート、No.14オコイがインサイドでコツコツ得点。約7分間、昭和学院を無得点に抑えて32-31としてハーフタイムを迎えた。京都両洋はリバウンドで31-10と上回った。 いい流れで前半を終えた京都両洋は3Q、No.14オコイがリバウンドから、No.7木谷夢菜、No.69廣浦がレイアップと決めてじりじりとリードを広げた。ディフェンスに苦しみ、ズレが作れなかった昭和学院はNo.8山下がインサイドで決めて連続失点をストップ。京都両洋No.14オコイが下がる間、リバウンド争いで互角になるとNo.5前田がトップから3Pシュート。差を詰めると、No.9藤松の連続得点、No.8山下の3Pシュートと立て続けに決めて49-47で3Qを終えた。 4Q昭和学院はNo.5前田がプルアップ3Pを沈めるとNo.9藤松がゴールにアタックして得点。京都両洋はNo.14オコイに入れて決め返すなど見ごたえある攻防が繰り広げられた。4Qに入って昭和学院はNo.8山下を中心にリバウンドで奮闘し、残り5分半で61-53とリードを広げる。しかし、京都両洋は強みであるNo.14オコイに入れてのシュート、さらにNo.7木谷のシュートと連続して決めて、残り3分で62-63とした。 残り2分、No.9藤松が右ウイングからプルアップ3Pを撃ち抜くと、その1分後にフリースローを決めて5点差に。その後、京都両洋はファウルゲームを展開し、No.7木谷がレイアップを沈めたものの、これが最後の得点に。昭和学院が68-64で初戦を突破した。 昭和学院はNo.5前田が24得点、9リバウンドとけん引。No.8山下が19得点、No.9藤松が14得点と3人が2桁を奪った。京都両洋はNo.14オコイが29得点、15リバウンドのダブルダブル。No.7木谷も15得点、9リバウンドを記録した。リバウンドでは京都両洋が52-28と上回ったが、勝負どころの4Q単体では昭和学院が9-8と上回っている。