台湾茶ファン必読!世界中の愛茶家が集まる 最大級の台湾茶フェスティバル「南投世界茶業博覧会」レポート
高級茶とドリンク用市場の二極化
茶器のブースも充実しています。安くてシンプルなコップや蓋碗もあれば、アーティストが作る急須なども揃(そろ)っています。日常で使えるものや、とっておきの一点など、あらかじめ目的を設定しておくと選びやすくなるでしょう。 今年の南投茶博は、例年以上に内容が充実していました。気候変化により茶の出来に影響が出ていますが、少量製茶でロットごとに異なる風味が生まれ、愛好家はさらに希少な茶を求める傾向が強まっています。これにより、ハイエンドのシングルオリジン茶が増える見込みです。品種や栽培地域、製茶方法の組み合わせは無限に広がります。また、若者たちを中心にドリンクバー人気も続いており、これからの台湾茶市場は、高級茶とドリンク用市場の二極化が進むと予測されています。 南投茶博が開かれる中興新村へのアクセスは、台北から台湾高鉄とバスで2時間ほど。来年の茶博には、ぜひ足を運んでみてください。 (文・写真 林品君 / 朝日新聞デジタル「&Travel」)
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