大雨特別警報発令の山形県、鋼材流通・加工業に影響も。河川氾濫・道路寸断で物流に懸念
東北地方は25日、各地で記録的豪雨に見舞われ、大雨特別警報が発令された山形県では酒田市・鶴岡市のある庄内地区、および新庄市のある最上地区を中心に河川、道路インフラ被害が発生。鉄鋼関連企業は26日時点で通常営業・操業しているが、河川氾濫に伴う道路インフラの寸断で社員の通勤に支障が出ているほか、物流への影響も今後心配される。 胴縁、母屋など軽量鉄骨加工のメタルプロダクツ(真室川町)は激しい豪雨と落雷で25日午後に停電や駐車場の冠水が発生したが、工場建屋や設備への被害は確認されていない。渡邊進社長は「社員は全員安否確認できている。孤立箇所が多く、26日は孤立者および地元消防団の応援で社員7人が休んでいる。河川の越水被害が多く近年にない大雨被害で驚いている」と話す。 鋼板加工の庄内シャーリング(鶴岡市)は「建屋、機械設備が一部浸水したが軽微な被害」(池田雅俊社長)とし、26日から通常営業している。鋼材流通では、加藤総業(酒田市)は市内の内水氾濫は26日朝には収束し、新池田(鶴岡市)は人的、設備被害は確認されず、三條物産(山形市)も大きな被害はないとし、それぞれ26日は通常営業している。