「来季もカターレで」左伴社長ら本社でJ2へ決意
●碓井選手「得点王目指す」 小田切監督「復帰は通過点」 サッカー・昇格プレーオフ決勝の死闘を制し、11年ぶりのJ2復帰を決めたカターレ富山の左伴繁雄社長(69)、小田切道治監督(46)=富山市出身=、碓井聖生選手(23)=上市町出身=が9日、富山新聞社を訪れ、「来季もカターレで戦いたい」とそれぞれ前向きな姿勢を示した。碓井選手は「本当に富山でプレーしたい気持ちがめちゃくちゃ強い。得点王を目指す」と力強く語った。 大卒1年目の碓井選手はFCひがし、富山一高の先輩である今季J2得点王のジェフユナイテッド千葉・小森飛絢(ひいろ)選手(24)の23得点を意識し、「飛絢選手を超えたいので23得点以上決めます。飛絢選手も2年目で決めているので、負けずに頑張る」と意気込んだ。 J2昇格プレーオフ決勝で、劇的な2ゴールを挙げた碓井選手は、「夜寝ている間もラインの通知が止まらなかった」と多くの祝福メッセージを受け取り、「J2では絶対に筋トレも必要になるので、積極的に取り入れる」とオフのトレーニングに早くも意欲を見せた。 左伴社長が「この低予算の中で感動できる、歯応えのある負けないサッカーをするのはすごい。地元出身だし、来年ここで指揮をしない理由がない」と指揮官の手腕をたたえた。これに対し、小田切監督は「前向きに考えながら、細かいところを詰めていきたい」と笑顔で語った。 就任3年目の小田切監督は「あんまり褒めない父親からよくやったとラインが来たのは胸に響いた」と感慨深げ。カターレ選手を引退した後は富山への恩返しを誓いサッカーに携わってきたとし、「J2復帰は通過点。さらにその先を目指し、クラブも自分自身も成長できるようにやっていく」と話した。