和気あいあいの（左から）阿部裕介氏、仲野太賀、上出遼平氏

　俳優の仲野太賀（３１）がこのほど、映像ディレクターの上出遼平氏（３５）、写真家の阿部裕介氏（３５）とともに取材に応じ、３人のネパール旅行を記録した旅本「ＭＩＤＮＩＧＨＴ　ＰＩＺＺＡ　ＣＬＵＢ」（講談社）について語った。 【写真】チーム名がドーンとプリントされたTシャツにどや顔の仲野太賀 　本のタイトルは、３人の旅ユニット名。共通の知人を介してつながった３人は２０２３年１２月に上出氏の自宅がある米ニューヨークで初めて顔をそろえ、深夜のマンハッタンでカラオケし、クラブで踊り、ピザを食べて親交を深めた。 　その夜にユニット名とネパール旅行が決定。２４年２月には秘境ランタン谷を目指すトレイルに旅立った。本では阿部氏が撮影、上出氏が文章を担当。被写体となった仲野は「われわれなりの『地球の歩き方』。変にタレント本になるのは避けたくて、一番いい形でかつてない旅本になったと思う」とうなずいた。 　現地では阿部氏が肥だめに埋まるアクシデントが発生。一番の思い出に挙げた仲野は「ダイブしてもライカ（のカメラ）だけはこうやって（腕を上げて）て『守ったぞ～！』って。幻想的でした」と笑う。 　アパレルブランドとコラボしたグッズ化も実現し、早くもライフワークとなりそうな勢い。２０２６年のＮＨＫ大河ドラマ「豊臣兄弟！」に主演するなど、ますます多忙となる仲野だが、旅は第３弾まで決まっており、年明けにも出国するという。 　阿部氏は「その国で誰も行かないような最悪のトレイルになる」と過酷な道程を覚悟。上出氏が「フットワークが軽く、裏腹で計画性がない」と分析する３人だからこその珍道中が確定している。仲野は次なる展開として「映画化！」と夢を掲げ、楽しげに笑った。