ウガンダではカツカレーが人気?!...地域食材を活かした“日本食”の提供で新たな価値観の提供に挑戦する日本食レストラン経営者にインタビュー
お野菜は自社農園もやっていて、そこでは仕事の機会がない若い方に労働力を提供してもらって、一緒に日本の野菜を生産しています。 アフリカって一般的に暑いというイメージを持っている方が多いと思うんですけど、ウガンダは標高が高くて、年間を通じて大体20~25度くらいで意外と涼しいんです。 なので農業的には結構恵まれている国と言えるかと思います。 育てている日本の野菜は、例えば水菜と大根です。ウガンダの他の場所では手に入りにくいような日本のお野菜を自社農園で生産してます。 ウガンダの契約農家さんともたくさん繋がりを持たせていただいていて、そういったところから直接買っているお野菜もあります。 生産が難しいのは、シソとかハーブなので、そういった難しいものに関してはプロの農家さんに委託してお願いしております」
影響を与えている要素と宮下さんが挑戦したい未来
宮下さん「いまウガンダで開いているレストランは、在住外国人の方もいろいろな方が来て、すごくグローバルな場所になっています。 素材の調達に絡めていうと、都市と農村の格差がすごくある状態です。 都市部は経済発展により所得が伸びて生活が変化している中、農村部はおいてかれていると感じています。 農村部の食材を使って日本食という付加価値をつけて提供することで、都市部の富裕層の方にお金を使ってもらい、ウガンダの農村と都市部の格差みたいなものも縮めていけるとよいなと考えています」 トムさん「未来の話かと思うんですけど、ここからどういった事業展開をしたいみたいな部分も教えていただけますか?」 宮下さん「コロナの影響を飲食店なのでやはり受けてまして、そこからようやく回復して次のステップをやっと考えられるようになってきました。 よく聞かれるのですが、これだけ大きな建物を使用して拠点を作っているので、『一生ウガンダに骨をうずめるのですか?!』と聞かれることがあります(笑)。 将来的にはウガンダだけではなく、1つの取り組みとして同じ東アフリカでもケニアとか、タンザニアとのつながりで新しい事業を検討しているイメージです。 レストランみたいに広げていくとしても、ウガンダでのレストラン事業をただコピー&ペーストな手法で展開することは考えていません。 基本はサプライチェーン、バリューチェーンの中で関わってくださってる方と一緒に価値を作り上げるという姿勢が大切だと考えています。 例えば、生産者の方との繋がりをお皿の上や、テーブルの上で体現することは、“Farm to Table”として大切にしている価値観の1つです。 そういった目線で価値を作り上げていく中で、レストラン以外の手段を取ることももちろん考えています。 今までやってきたことにこだわらず、その経験を生かして新しく広がる世界があればどんどんチャレンジしていきたいと思ってます」 ◇◇◇ 本記事は、日テレNEWS NNN YouTubeチャンネルメンバーシップ開設記念番組「the SOCIAL season1」の発言をもとに作成されています。