『マイダイアリー』人はいつから“親友”になるのか 幅広く演じこなす吉川愛の演技力が光る
吉川愛が求められる理由とは?
そんなまひるのもどかしさを察してか、彼女の代わりにRIM様の卒業公演に参戦し、「握手したばっかだから。手、洗ってないから」と言ってあげた虎之介(望月歩)。広海(佐野勇斗)も、一緒について行ってあげたようだ。2人の優しさに触れたまひるは、虎之介と広海の前でもあくびができるようになった。 まひるを演じている吉川愛は、子役時代から『オー! マイ・ガール!!』(日本テレビ系)や、『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)などさまざまな作品に出演して、キャリアを積んできた。筆者が最近観た配信ドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』(Prime Video)では、500年越しの復讐の使命を背負っている……という妖怪・イジーを演じていたため、まひるの役とのギャップに驚かされている。まさに、クールキャラから天真爛漫な女性まで、幅広く演じこなすことができるのが、吉川愛が求められる理由なのだろう。 「人生の道の途中に、乗り越えられないくらいのものを置いたのは誰? って。勝手に置かれたものに、なんで立ち向かわなきゃいけないのかな」 そう、広海は言っていた。彼もきっと、ギフテットであることから、さまざまな苦労を感じて生きてきたのだろう。そんな広海に、「いつか、どうしても乗り越えなきゃなってときは、肩車くらいならしてあげる」と声をかけた優希。なんだか、2人は“いい雰囲気”になってきた気が。しかし、現代のシーンでは、優希と広海は別れてしまっているようだ。2人の間に、一体なにがあったのか。考察も含めて、楽しんでいきたいと思う。
菜本かな