引退試合を終えたニック・ファジーカス、川崎ブレイブサンダースに望む姿「強豪の文化を残し、勝ちに貪欲なチームであり続けてほしい」
「日本のバスケット界から姿を消したいとは思っていないです」
セカンドキャリアについて聞かれると、まずは現役時代もオフシーズンになると取り組んでいたゴルフへの熱意を語る。「ゴルフを極めたいです。奥さんに怒られない程度で、最大限ゴルフに時間を費やしたいと思います」 そして、「これからも日本のバスケット界から姿を消したいとは思っていないです」とうれしい考えを明かしてくれた。「ここから何ができるのかは決まっていないですが、やりたいのは育成世代に関わることです。僕から学びたい選手に今までの経験、知識を伝えていきたい。次世代の底上げが日本バスケの底上げとなります。次の世代が強くなっていけばオリンピックで勝つ、メダルを取ることに繋がっていく。成長に限界はなく、日本バスケを次のレベルに持っていく手伝いができたらと思っています」 また、自身の引退もあって新シーズンに向け大きくチームを刷新する川崎について、どんな文化を残してほしいのか尋ねると「究極には勝つことです」と語る。「これからも川崎には強豪としての文化を残してほしいです。今シーズンはプレーオフに出場できなかったですが、川崎には常にチャンピオンシップ、優勝争いに絡んでいてほしいです。僕自身は川崎、日本代表でもずっと勝ちにこだわってきました。これまでと同じく勝ちに貪欲なチームであり続けてほしいです」 次がいつになるかはわからない。だが、現役時代の疲れを癒し、心身ともにリフレッシュしたファジーカスが、再び日本バスケット界と関りを持ってくれることを楽しみに待ち続けたい。
鈴木栄一