4年目を迎えるペレス（左）とフェルスタッペンのコンビ

　注目が集まるレッドブル・レーシングの2025年ドライバーラインアップ。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、その発表を急いでいないと語った。 【動画】ストロール、リカルドに追突。レース再開直前に大混乱｜F1中国GP 　レッドブルは既にマックス・フェルスタッペンと2028年までの契約を結んでいる。チームメイトのペレスは2024年限りで一旦契約が満了を迎えるものの、シーズン序盤での印象的なパフォーマンスを継続できれば来季もシートを確保できる可能性が高いとされている。 　ペレスは中国GPに向けて、活発化するドライバー市場の動きを考慮して「全てがとても早く動いているから、数週間以内に自分の将来が分かるだろう。だから、あまり長く待たないことが重要だと思う」と語っていた。 　しかし、レッドブルは早々に来季のドライバーラインアップを確定しようとしているのかという質問に対して、ホーナー代表は否定的な答えを返した。 「残念だけど、そうでもないよ。第5戦の時点で、既に来年のドライバーについて多くの話があるなんて信じられないね。我々はふたりのドライバーにとても満足しているという状況だ」 「ラインアップについて最終的な決断を下す必要があるのは、今年のかなり後になってからだ。もちろん、マックスは長期契約を結んでいる。チェコ（ペレスの愛称）は今年で契約が切れるが、今シーズンはここまで抜群に良い走りを見せている」 　昨年はシーズン中盤にスランプに陥りプレッシャーにさらされていたペレス。ホーナー代表はペレスが2025年に向けた契約交渉の早期決着を望んでいることを理解しているものの、ペレスが調子を維持できるかどうかを見極めた上で話し合いを始めたいと考えている。 「もちろん、彼は明日にでも発表したいだろう。知っての通り、特にチームとしても急いでないうちにね」 「我々は幸運にも、多くのドライバーがこのチームで走りたいと思うポジションにいる。しかし我々にあるペアで満足している」 「チェコが今季スタートしたような一貫性のレベルを維持できるようにしたい。そしていずれ、そのような選択肢を評価することになるだろう。ただ現時点では、今のラインアップにとても満足している」 　またホーナー代表は、ペレスの後釜とも噂されながらも今季はチームメイトの角田裕毅に負け越しているRBのダニエル・リカルドについても言及。リカルドには状況を好転させる時間が残っていると指摘した。 「ダニエル次第だと思う。彼は我々だけでなく、他チームも注目するような、全く異なる調子を見せる必要がある」とホーナー代表は付け加えた。 「まだ5レース目だ。過去に彼はここ（中国GP）で非常に上手くやっていたし、今回はスプリントレースもある。彼がここでシーズンをどう切り替えていけるかどうか興味深い」 　そして昨年、負傷したリカルドの代役としてF1に参戦したリザーブドライバーのリアム・ローソンが、F1シートを得るために「躍起になっている」とホーナー代表は続けた。 「リアム・ローソンは出場機会を得ようと躍起になっているが、それがいつになるのか、実際に出場するかどうか、まだ何も決まっていない」 「現時点では、レースシートに座っているドライバーたちが最優先であることは確かだ。それがどうなるか見守ることになる」