著名人になりすまし「SNS型投資詐欺」が相次ぎ発生!ネットの向こうの「知らない人」が教えてくれた儲け話って大丈夫?
本当にその投資家がやっている?
「有名人がやっているから安心」「この人がやっているのなら確か」などと思いますが、本当にその人がやっているものなのでしょうか。 投資詐欺グループが、勝手に写真や名前を使ったサイトが横行していますが、本物かどうかの見分けは難しく、有名人本人やつながりのある人だと思い込み、言われるままにお金を振り込んでしまうケースが多いそうです。 ところで、海外に会社があっても、日本の居住者を相手に、株やFXなどの金融商品取引業、暗号資産交換業を行う者は、金融商品取引法または資金決済法に基づき登録を受けなければなりません。 よって、投資をするその前に、まず金融庁ホームページで業者の登録の有無を確認しましょう。さらに財務局では、無登録で金融商品取引業を行っているとして警告を受けた業者の名称を掲載していますので、併せて確認するといいでしょう。 また、通常、株式取引業やFXの業者が、投資資金を個人名義の口座に振り込ませることはありません。個人名義の口座に振り込ませるのは詐欺です。絶対に振り込まないようにしましょう。
インターネットの向こうは知らない人
投資の案件が違っても、だます流れは同じです。 SNSの広告からメッセージアプリでやりとりするようになり、メッセージでどれだけもうかるか洗脳され、すっかり信用しお金を出してしまいます。 ウェブ上ではもうかっているように見せかけてありますが、お金を引き出したいといえば、さらに出資金を要求し、高額な追加資金を出資させたら逃げてしまい、連絡がつかなくなります。振り込んだお金は、すぐに口座から引き出されてしまいます。 インターネットのみのつながり、連絡手段はメッセージアプリだけ、よってどうにもなりません。 また、その他の、いわゆるロマンス詐欺や宗教がらみのものが入り口でも、投資話が出てきたら同じことです。メッセージアプリで親しくなったように思えても、ネットの向こうは知らない人。投資話を勧められても、安易にお金を振り込まないようにしましょう。 あれ? と思ったら、振り込む前に188(消費者ホットライン)へ相談しましょう。 出典 金融庁 NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について 金融庁 免許・許可・登録等を受けている業者一覧 財務省関東財務局 無登録で金融商品取引業等を行っている者に対する警告 独立行政法人国民生活センター SNSをきっかけとして、著名人を名乗る、つながりがあるなどと勧誘される金融商品・サービスの消費者トラブルが急増 ―いったん振込してしまうと、被害回復が困難です!―(令和6年5月29日報道発表資料) 執筆者:林智慮
ファイナンシャルフィールド編集部