映画監督・河瀬直美さんが奈良県国際特別大使に 「奈良の魅力を発信」
奈良県は11日、映画監督の河瀬直美さんを県国際特別大使に委嘱した。奈良らしい国際観光交流の拡大を目指す。同大使の委嘱は河瀬さんが初めて。 河瀬さんは奈良市出身で、カンヌ映画祭でカメラドール(新人監督賞)とグランプリを受賞、なら国際映画祭のエグゼクティブディレクターなどを務めている。 県庁で開かれた委嘱式で河瀬さんは、奈良の魅力について「自分自身を見つめ直すことができる美しい場所がたくさんある」と述べ、「なら国際映画祭の活動が来年、15年目を迎える。大阪・関西万博もあり、映画を通して奈良の魅力を世界に発信する絶好の機会。県と共同して奈良、そして日本が持つ精神性を丁寧に伝えていく」と力を込めた。 山下真県知事は「奈良の自然や伝統など、奥深い魅力を世界に発信できる人物。力を貸していただき、地域の観光振興につなげていきたい」と期待した。 また、河瀬さんから山下知事に対し、映像作品のロケーション撮影をサポートする団体「フィルムコミッション」について提案する一幕もあり、山下知事も快諾した。