金平会長を直撃!協栄ジム休会騒動の真相とは?
協栄ジムの経営は亀田3兄弟がジムを離れてから徐々に悪化。2012年には新宿区にあった自社ビルを売却し、Y氏がトップの某スポンサー企業から支援を受けてジムを立て直した。その際、金平会長は経営権と「協栄」の商標を譲渡、「協栄ジャパンホールディングス」という会社が設立されてジムが運営されることとなり、その運営会社からの業務委託という形で金平会長は会長業を続けていた。実態としては、その経営権を買ったオーナーからの“雇われ会長“という形になっていた。 「実質のオーナーとなっていただいていた方から”あなたはクビ、以降、お金は出ません”と宣告されました。“クビっておかしくないですか、何をもってクビと言うのですか”、と聞くと“クビはクビ“と言って話にならない。そこでコミュニケーションがあればよかったのですが、あまりに一方的でした。しかも、業務委託費が支払われる日の3日前です。どうやってジムを運営しますか。会長の私には選手の管理監督責任があります。もし選手が練習や試合で倒れて病院に行くようなことがあれば、誰が、その責任を負うのですか。私がその責任を負えない状況のまま、休会届けを出さずにしておくのは無理な相談でしょう」 突然の業務委託打ち切りの”解雇通告”を受けた後にも両者による協議は行われず、金平氏は、やむを得ず休会届けを提出し、1959年に先代会長の故・金平正紀さんが設立した(協栄の名称は1966年から)名門ジムを一度、閉める決断をした。 「もし(業務委託の打ち切りまで)1か月や2か月の猶予があり、“この後はどうしましょう“と話し合う時間があれば、こんな行動はしません。選手の今後などについても話ができましたが、3日前では、どうしようもありませんでした」 金平氏は、この業務委託の打ち切りが、契約上、不当で違法ではないか、という問題も含めて弁護士に相談しているという。 「繰り返しますが、もし選手に事故でもあれば金平の責任になるんです。オーナーである私がいなくて誰も責任が取れない状態ではプロジムとしては成り立ちません。選手の安全、健康の維持の責任をジムが取れないのですから協会、JBCに休会届けを提出しなければなりません。今後の試合について責任者がいないままでは選手も協栄所属として試合はできません。今月に試合がある選手もいますので、1日でも早くフリーエージェントにしてあげて、早く新しい所属先をみつけて試合に臨んでもらいたい、と、ここがギリギリのタイミングだと考えて9日に休会届けを出すことにしたのです。移籍先探しには私も協力します。私もできれば、こんなことはしたくありません。私だって苦しい。でも選手のためを考えれば仕方なかったのです」