中山美穂さん訃報めぐり強引な見立て、飛び交った「不穏な説」の異常な興奮ぶり ミポリンの〝永遠に輝く一瞬〟を忘れない
【元文春エース記者 竜太郎が見た!】 〝ミポリン〟の愛称でトップアイドルだった歌手で女優の中山美穂さんが12月6日、東京都内の自宅で亡くなった。 【写真】中山美穂さん急死のショック止まず…妹・忍は自宅へ 中山さんは6日夕、ビルボード大阪でライブの予定だったが、大阪行きの新幹線の駅に来なかったため、心配したスタッフが自宅に向かったところ、浴槽につかった姿で発見された。救急通報され、警察も駆けつけたが、その場で死亡が確認された。54歳だった。 「突然のライブの中止発表の直後に速報が飛び込んできて、同年代のスターの急死はさすがにショックでした。当初情報が錯綜(さくそう)したため、スポーツ紙や週刊誌のネタ元になっている音楽関係者が強引な見立てを主張し、あちこちに電話やLINEをしていたので、一時期不穏な説が飛び交った。異常な興奮ぶりは〝悪い昭和〟的で辟易(へきえき)しました」(ネットメディア編集者) 中山さんのインスタグラムへの投稿で最後となったのは、訪れた美術展の作品の写真だった。作品に「I HAVE BEEN TO HELL AND BACK(私は地獄へ行き、戻った)」という文言があったことが「イミシンだ」とこじつけるコメントもネットで散見された。 喪失感から「何か理由をつけたい」「理由を知りたい」と反応してしまうのは人間の愚かな性だが、その後、現場の状況から事件性はなく、入浴中の不慮の事故と発表された。 先月29日の公式サイトで中山さんは<こんな幸せが待っていたなんて人生捨てたものではありません>とライブを楽しみにする心境を吐露しており、その文面からもポジティブな意気込みは見て取れた。心構え次第では今後の人生を謳歌(おうか)できる、いい年齢の重ね方だったのではないかと察する。 「健康だと自覚している人でも特に浴室で、事故に合うことは多い。ヒートショックでは、年間1万7000人以上が亡くなっているといいます。また、お酒が好きだった中山さんが入浴直前に飲酒していたとしたら、さらにリスクは高まる。飲酒と入浴の組み合わせは基本NG。50代以上の方は気をつけてほしい」(内科専門医) ■映画「Love Letter」の1シーン