棒術&パルクールにハマる元「テラハ」タレント・田辺莉咲子「誹謗中傷で落ち込んでも笑顔でいられるのはスポーツのおかげ」
田辺莉咲子インタビュー 後編(全2回) スポーツが得意なタレントといえば、野球、バレーボール、サッカーなど特定の競技で実績を積み上げるのが一般的だろう。しかし、田辺莉咲子さんはフィットネストレーナーとして働きながら、パルクールや棒術に取り組んでいるスポーツタレントだ。一風変わった組み合わせだが、なぜ、このふたつのスポーツに惹かれたのか? 【写真・動画】元テラハタレントは棒術とパルクールに夢中!田辺莉咲子さんインタビューカット集 【11年間のバトン経験を活かした棒術】 田辺さんが一躍有名になったのは、2019年放送の恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(Netflix)。フィットネストレーナーという肩書きで出演したが、多種多様なスポーツを愛している。 そのバックボーンはバトントワリングだという。音楽に合わせながら、金属の棒であるバトンを回転させたり、空中に投げたり、身体操作をするスポーツだ。小学校から高校まで11年間続け、トップレベルの選手として活躍したが......。 「バトントワリングは大会の出場費用に衣装代など、けっこう出費がかさむんです。実家が裕福ではない環境で、ぎりぎり続けてきた感じなんですよ。高校卒業後の人生を考えた時、オリンピック種目ではないし、スポンサーをつけるのも難しいバトンで自立するのは無理だなと思ったんです」 バトントワリングは芸術性の高い競技だ。棒状の器具を扱う技術を活かしつつ、より自由度の高いパフォーマンスができたら......そう田辺さんは考えた。 「経験を活かせるのが棒術だったんです。もともと敵と戦うことを想定して棒を扱う武術なんですが、ひとりでできるうえに点数を競うわけではないスポーツの魅力にハマりました。 純粋に思い浮かんだ演技のとおりに体を動かすのが楽しくて。私なりにアクションを取り入れながらやっているうち、棒と身体を組み合わせた新しい動きが次々と生まれるんです」
【自由な表現が楽しいパルクール】 棒術と同じくらい田辺さんが熱中しているのがパルクールだ。街中でビルとビルの間を飛び移ったり、公園の階段を駆け下り、高いところから空中で一回転して着地したり......。走る、跳ぶ、登るなどの移動動作を自由に組み合わせるフランス生まれのスポーツだ。 「きっかけはインターネットで見た動画でした。アメリカの女優、テイラー・モンセンがパパラッチから逃れるため、車を飛び越え、別の車の屋根を踏み台にしてジャンプし、高い塀によじ登るみたいな動画で、アクロバティックな動きに目を奪われました。 かっこいい、こんなふうに私も動けたら! と『テラスハウス』に出演していた頃からパルクールジムに行って練習を続けています」 一見、バトントワリングからはかけ離れたスポーツに思えるが? 「共通点は、自由なパフォーマンスですね。空間を活かして好きなように身体を動かせるのが何よりの魅力。私は背が低いので、体格によって有利不利があまりないところも気に入っています。 スポーツは、誰かと得点やタイムを競うことや大会で優勝を目指すこともモチベーションにはなります。でも、身体を活かしてどう動きたいのか、何を表現したいのか? 自分と向き合えることもまた、スポーツのすばらしさなんだと気づかされる毎日です」 棒術とパルクールだけではなく、ボクシング、キックボクシング、スパルタンレース、卓球など田辺さんが好きなスポーツは枚挙にいとまがない。「けん玉」も好きだという。 「けん玉はパルクールと相性がいいんでしょうか、なぜかパルクールジムにはけん玉が置いてあることが多いんですよ。私的にはスポーツだと思っています。動体視力も鍛えられるし、スクワットのような要素もある。 穴に狙いを定め、身体をどう使ったらうまくいくかを考えながら集中していると、悩んでいたことや沈んでいた気持ちもいつの間にか忘れているんです」