「夜露死苦」が自由? 海外の目に映るダサカッコいい日本のヤンキー文化
いま人気の漫画『東京卍リベンジャーズ』。単行本は4000万部以上売り上げ、アニメ化や実写映画化もされている。『東京卍リベンジャーズ』をはじめ『GTO』『今日から俺は!!』『ろくでなしBLUES』など、これまでヤンキー漫画は定期的にヒットしてきた。独特の思想と装束をまとう「ヤンキー」は、海外の目にはどう映るのか。ドイツ公共放送東京支局に勤め、日本のカルチャーをドイツに発信しているマライ・メントラインさんに聞いた。(Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
“ダサカッコいい”ヤンキーのこだわり
『東京卍リベンジャーズ』は、かつての恋人を救うため主人公の花垣武道(タケミチ)が中学時代にタイムリープし、暴走族「東京卍會(とうきょうまんじかい)」での地位を駆け上るストーリー。ヤンキー×タイムリープサスペンスという新鮮さに加え、魅力的なキャラクターが織りなす人間模様が支持されている。 現在配信中のアニメは「定額制動画配信サービス コンテンツ別週間ランキング」で5週連続1位(GEM Partners株式会社調べ 2021年8月21日~9月24日)を獲得するなど絶好調だ。各種動画サイトから世界にも発信され、Twitterの公式アカウントが投稿した記念イラストには多数の海外ユーザーからのリプライがあるなど盛り上がりを見せている。 ――『東京卍リベンジャーズ』はマライさんもご覧になりましたか? はい、壮大な友情物語や心理戦が魅力的ですね。過去の事件を解決して現代に戻っても再び悲劇が起こって再度過去に舞い戻るなど、タイムリープのたびに巻き起こる怒涛のストーリー展開で盛り上がりが継続するので面白いです。
――そもそもヤンキーというのは、マライさんの目にはどう映るのでしょう? 独特のファッションが面白いですね。すごいダサいし、コスチューム的なんですけど、何かカッコいいんですよね。ドイツの学校にはそもそも制服がないので、それを着崩すという発想がありません。短ランやボンタンのような服装で反抗を示す考えも新鮮でした。特攻服に「夜露死苦」と刺繍を入れたりするのも「何かその漢字の自由な使い方いいじゃん!」って素直にいいなと思いました。