プロ野球開幕、3連戦で大事なことは?
日本ハム-楽天
開幕戦は大谷と則本がほぼ確実。ともにリーグを代表する投手だけにどちらのチームも開幕戦で勝てる確率は五分五分。負けた場合に重要となってくるのが2戦目以降の先発だが、日本ハムはおそらく武田勝と浦野、楽天は塩見と横山になりそう。大谷、則本と同等に勝ちを計算できる投手はいない。確実に1勝を取りに行くのであればかつてロッテが園川を開幕投手に抜擢したように、エースを2戦目にずらすという作戦もなくはない。ただ開幕投手のステータスが特別な意味を持つ日本球界で実現する可能性は少ないだろう。エースを初戦でぶつけ合う以上、負ければ3連敗の危険性が高くなることは間違いない。1勝もできない可能性は両チームにありそうだ。
西武-オリックス
絶対的な開幕候補だった西武の岸とオリックスの金子がともに故障のため開幕を回避した。代役は西武が牧田、オリックスはディクソンとなる。オリックスは金子不在とはいえ2戦目にも計算のたつバリントンが控えているのに対し、西武は岸の急な離脱で青写真が大幅に狂った。当初は開幕に岸、2戦目に牧田、3戦目野上と、表と裏のローテーションのバランスをとるのではなく、良い投手を順番に登板させる予定だっただろう。まず1勝という観点からは正しい選択だったのだが、変更を余儀なくされてしまった。岸の穴は昨シーズン、オリックス戦で防御率0.83と相性の良かった岡本洋が埋めることになりそうだが、当然岸の穴を完全にふさぐことは難しい。オリックスは3戦目にルーキー山崎福を起用する可能性が高いので、オープン戦で抜群の成績を残した野上を3戦目に回すことが、確実な初勝利への備えとなるのではないか。
ソフトバンク-ロッテ
攝津が開幕投手を務めるソフトバンクは、仮に開幕を落としても2戦目には攝津以上の安定感を誇るスタンリッジが控え、3戦目にも昨シーズンのロッテ戦で4戦4勝だった中田が準備している。まず1勝は堅いだろう。ロッテは開幕が涌井、2戦目にチェン、3戦目は唐川となりそうだ。絶対的な投手はおらず相手の先発陣を考えると苦戦は必至、昨シーズンの開幕は同じカード、同じ球場で3連敗を喫している。好調だったオープン戦の勢いを持ち込んで少なくとも1勝はしておきたい。 (株)日刊編集センター