プロ野球開幕、3連戦で大事なことは?
巨人-DeNA
開幕は巨人菅野、DeNA久保で決定。2戦目以降、巨人は新外国人ポレダ、ルーキーの高木勇、一方のDeNAは山口、三嶋が予想される。菅野はオープン戦での登板を一度スキップ、オープン戦最後の登板も3回62球で降板した。まだ70球以上を投げた試合はなく調整は順調とはいえない。対する久保はオープン戦3登板で失点は0、11イニングで被安打も5と完ぺきすぎるぐらいの内容だった。投球は年々円熟味を増しており現状の巨人打線では攻略は難しいだろう。巨人が初戦を落とした場合、続く2投手は未知数の新外国人と、プロ初登板のルーキーとなってしまいDeNAの山口、三嶋と比較すると計算は立ちづらい。初戦を落とした場合のことを考えると1勝もできない可能性は巨人のほうが高いのではないか。
阪神-中日
阪神が1勝もできない可能性はかなり低いだろう。メッセンジャー、岩田、藤浪は実力、実績ともに十分で、とくにメッセンジャー、岩田の2人は中日戦での相性も抜群。そろって崩れる場面は想像しにくい。ただ不安なのは打線。オープン戦の終盤から打線の調子は下降しており、ベストオーダーで臨んだオープン戦最後の3連戦でオリックスに2度完封負けを喫してしまった。あまりにこの状態が続くようだと思わぬ苦戦もあり得る。中日は若干分が悪いといわざるを得ない。開幕投手が予想される山井も昨シーズンの阪神戦では防御率3.69と平凡、まず1勝という意味ではオープン戦で好投を続けたバルデスが投げる2戦目に一番大きな期待をかけたい。
広島-ヤクルト
前田が初戦、黒田が3戦目に先発することが濃厚な広島が1つも勝てないという状況は一見考えにくい。しかしオープン戦を通じて低調に終わった打線の不振は相当な不安材料だ。もともとヤクルトの開幕投手・小川、石川は苦手な投手で、杉浦にも8日のオープン戦ではほぼ完ぺきに抑えられている。2戦目のジョンソンを含めて先発の布陣に文句はないが0点では勝てないのが野球、最低限の得点を挙げることにすら四苦八苦している現状では1勝に手が届かないということも十分考えられる。