学校徴収金472万円着服し免職 女性職員「オンラインカジノに…」
兵庫県芦屋市教育委員会は25日、市立小学校の口座から約472万円を不正に引き出し着服したとして、会計年度任用職員の女性（47）を懲戒免職処分とし、発表した。「オンラインカジノに使った」と私的流用を認めたという。 市教委によると、女性職員は5～8月、学校から管理を任されていた学校徴収金口座から、9回にわたり現金計472万510円を不正に引き出し、着服したという。 学校徴収金口座には、児童から集めた副教材費や、校外学習で必要になった交通費などが入る。着服によって業者への支払いが滞るケースもあったという。 女性職員は2020年からこの小学校の「学校業務サポーター」として、学校徴収金口座の管理・会計処理のほか、電話・来客応対、印刷業務などを任されていた。 8月に市教委の事務監査で発覚。その後の調査で着服を認めた。被害額は家族が9月に全額弁済した。一方で市教委は25日、芦屋署に被害届を提出した。 市教委の調査に、「ストレス発散のためオンラインカジノを始め、楽しくてはまってしまった。申し訳ないことをした」と話したという。 野村大祐教育長は「学校に対する信頼を大きく損なう事案で責任を痛切に感じている。再発防止に全力で取り組む」とするコメントを発表した。（真常法彦）
朝日新聞社
