アツアツほおばり無病息災 京都・千本釈迦堂で師走の風物詩「大根だき」
二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」の7日、京都市上京区の千本釈迦堂(大報恩寺)で、大鍋で炊き上げた大根を食べて無病息災を願う冬の風物詩「大根だき」が始まった。 釈迦が12月8日に悟りを開いた法要「成道会(じょうどうえ)」にちなんだ恒例行事。鎌倉時代に住職が大根の切り口に梵字を書いて、魔よけとして参拝者に振る舞ったのが始まりとされる。 この日用意された約5千本の大根は約1週間前から梵字を記して切るなどの準備を行い、油揚げとともに直径約1メートルの大鍋で約2日間煮込んだ。参拝者らは、味のしみ込んだ湯気の立つ熱々の大根をほおばり、体を温めていた。 同寺の菊入諒如(りょうにょ)住職は「1年無事に過ごせた感謝と来年も健康で過ごせるようにとの願いを込めていただいてほしい」と話していた。8日も午前10時から1杯千円で提供される。