昨季ファイナリストから優勝を目指すマブズ。キッドHCが新加入トンプソンに期待「ビッグショットを決め、楽しんでくれると信じている」<DUNKSHOOT>
NBAの2023-24シーズン、最も頂点に近づきながらも、あと一歩届かなかったのが、ファイナルでボストン・セルティックスに敗れたダラス・マーベリックスだ。 【動画】「12分間で37得点」「ドリブル11回で60得点」トンプソンのウォリアーズ時代の名ゲームをプレーバック 足りなかったピースを埋めるため、チームは今夏に積極補強を敢行。史上最多となる6チームが絡む大型トレードで獲得したクレイ・トンプソンを筆頭に、3人の即戦力(スペンサー・ディンウィディー、クエンティン・グライムズ、ナジ・マーシャル)を迎え入れた。 そのなかで、最も期待がかかるのはやはりトンプソン。ゴールデンステイト・ウォリアーズで6度のファイナル進出、うち4度の優勝に貢献したピュアシューターは、残留を含め多くの選択肢がある中からマブズを選択。再起を図りたい自身の想いと、頂点を目指すチームの思惑が合致した相思相愛の移籍となった。 マブズを率いるジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)も、地元メディアに期待を語っている。 『Dallas Morning News』が伝えたところによると、指揮官が求めるのは「クレイ・トンプソンであること」。つまり、“ありのまま”のトンプソンの姿でマブズに加わり、貢献してほしいとのことだ。 「簡単なことだよ。難しいことを求めるつもりはない。彼は我々にないものを与えてくれると信じている」とキッドHC。さらに次のように語ってる。 「シュートを打つことを恐れない選手だ。彼にはチャンピオンシチュエーションにいた経験があり、その意味を理解している。ベテランであること、ビッグゲームでの経験、そして両エンドでプレーできること。我々は彼がビッグショットを決め、楽しんでくれると心から信じている。この旅を通して、彼のアドバイスとリーダーシップが必要になるだろう」 近年は好不調の波が目立ち、成績も下降しているトンプソン。しかし、攻撃がルカ・ドンチッチとカイリー・アービングに偏りがちなマブズにとっては、昨季平均17.9点、3ポイント成功率38.7%、フリースロー成功率92.7%(リーグ1位)をマークしたシュート力は大きな助けになるだろう。 頂点まであと3勝と迫った昨季からどれだけ上積みができるか。34歳のベテランと歩む新生マブズに注目だ。 構成●ダンクシュート編集部
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