海人、GLORY3位から2度ダウンを奪うも右拳痛めて判定勝ち「倒さなアカンかったの気持ち一つ。自分がふがいない」
「格闘技・シュートボクシング」(26日、東京ドームシティホール) シュートボクシング(SB)今年最大のビッグマッチ「SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2024」が開催され、メインではエースでSB世界スーパーウエルター級王者の海人(TEAM F.O.D)が、GLORY3位のゲリック・ビレット(フランス)を迎撃した。 【写真】目を引くリングガールの横で険しい顔の海人 海人は1ラウンド、三日月蹴りで最初のダウンを奪うと、左ボディーで2度目のダウンを追加。KO目前かと思われたが、1ラウンド終盤に頭部を打って古傷の右拳を痛めてしまう。 2ラウンドに右クロスを放って悪化させてからは「しびれるような痛さ」で「テンパっちゃって」しまい、強烈な右カーフキックを効かせたものの、多彩に散らすことができなくなる。蘇生したビレットも意地を見せて反撃し、試合は判定へ持ち越された。1ラウンドの貯金がものをいって大差の判定勝ちを収めたが、「倒しきれなくて、自分がふがいない」と表情はさえなかった。 バックステージでも「ホントに倒さなアカンかったの気持ち一つ」と猛省。それでも来夏に控える、目標に掲げるGLORY世界ライト級王者ティジャニ・ベスタティへのリベンジ挑戦を見据えて、「2月の開幕戦で1位を連れてきてくれるならやりたいし、できることはいっぱいあると思う」と、さらなる強化を誓っていた。 なお、シュートボクシングデは来年40周年を迎え、秋にビッグマッチを予定している。シーザー武志会長は「隣の東京ドームで格闘技の祭典をやったら見に来てくれるかな。(首都圏の大会場で)やっていないのは東京ドームだけだから。ドームをやるには仕掛ける人がいないと。作戦練って、考えて」と、壮大な野望を口にしていた。