クリス・ブルックスが佐々木大輔との死闘制し、KO-D無差別級王座初V!「2025年はこのベルトとともに、さらなる夢をもっていきたい」
佐々木「民の声を力に変えられる男だ。俺にはできない。今回は俺の完敗」
DDTプロレスが12月28日、東京・両国国技館で年末のビッグマッチ「Ultimate Party 2024」を開催した。KO-D無差別級王者クリス・ブルックスが佐々木大輔との36分超えの死闘を制し、王座初防衛に成功した。 【動画】クリスが引き上げようとする佐々木をリングに戻し握手を交わす 試合は開始間もなくから荒れ模様となった。まずはダムネーションT.Aのセコンドがクリスの足を引っ張って介入。今度はシャーデンフロイデ・インターナショナルの面々が介入し、リングにも上がる。怒ったレフェリーが両陣営のセコンドに退場するよう指示。場外乱闘から、佐々木が鉄柱にクリスの足を固定するとイスで連打。佐々木は足攻めを続けるも、今度はクリスが鉄柱に佐々木の腕を固定してイス殴打。さらに場外に立てたテーブルめがけて、パイルドライバー一閃。佐々木がトペ、場外のクリスめがけてダイビング・エルボードロップを敢行。クリスがプレイングマンティスボムを見舞うと、戻ってきたダムネーションT.Aのセコンドが乱入。ならばとシャーデンフロイデのセコンドも入り追い払う。ステープラーを持ち出して打ち合いに。佐々木がイス攻撃を繰り出せば、クリスが雪崩式プレイングマンティスボム。クリスは張り手連打から高角度のプレイングマンティスボムⅡを決めて、佐々木にトドメを刺した。試合後、クリスが差し出した手を佐々木が珍しく握り返した。 クリスは「両国、愛で勝ちました。ササキ、あなたは愛が嫌い。分かってる。でも、ササキさん、愛してるよ。プロレスはいい人も必要。悪い人も必要」とマイク。そして出場した選手をリングに呼ぶと、「皆さん、ありがとうございました。去年、両国での最後1回だけ。また両国の最後ですごい幸せ。来年も応援よろしくお願いします。シャーデンのいつものヤツ、1、2、3、4!」と締めくくった。 バックステージでクリスは「2024年、いい1年だったと思う。試合前、ササキには何も感じてないと言ったけど、心の奥底では、リスペクトがあるのかもしれない。両国のメインイベント、これで3回目。そして2回勝利できたこと。これは本当に夢が叶ったような気持ち。2025年はこのベルトともに、さらなる夢をもっていきたい。(ベルトを持っての年越しは?)とてもいい気持ち。プレッシャーはあるけど、いいプレッシャー。新たな挑戦が自分にやってくることが喜ばしい。DDTのことは大好きだし、いつまでもここにいたいけど、何も変わらないのはよくないので、DDTにいても新たなチャレンジを迎えられることがすごくうれしい」とコメント。 佐々木は「今回は勝たなきゃ発言する権利はないと思ってる。クリス・ブルックス、俺にはない力を感じたよ。民の声を力に変えられる男だ。俺にはできない。今回は俺の完敗」と肩を落とした。 CyberFight彰人取締役は「年間2回あるビッグマッチの『WRESTLE PETER PAN』と対極にあるのが、この『Ultimate Party』。『WRESTLE PETER PAN』との差別化をしていこうと考えてはいたんですけど、ケガだったり、元々予定していたものが変わってしまった大会だったんですけど。想定していたものとはまったく違う。ゲストが欠場になったりだとかいうなかで、セミの若手のタッグとか、男色(ディーノ)さんとか、DDTのピンチのとき、チャンスに変える力が出た大会になったと思ってます。仕掛けの面では反省もあって。仕掛けきれなかった。大会としては若手が頑張って、男色さんが頑張って、メインのクリスと佐々木さんも頑張ってくれたおかげでいい大会になった。『Ultimate Party』のシリーズは続けていきたいし、来年は今年以上に演出してやっていければなと思ってます」と大会を総括した。 また、この日、アイアンマンヘビーメタル級王座がめまぐるしく動いた。バックステージでヨシヒコ→大石真翔→HARASHIMAと移動。大会終了後、コメントブースでエンドアナウンスをしていたHARASHIMAを平田一喜が手刀で失神させ移動。そして髙木三四郎がなぜか風呂に入っていて、平田にクレームをつけられるとスタナーを叩き込み、風呂の中で3カウントを奪い、髙木に移動した。 【大会名】Ultimate Party 2024 【日時】2024年12月28日 【会場】東京・両国国技館 【観衆】3,579人(満員) ▼オープニングマッチ 30分一本勝負 ●デムース&イルシオン vs 夢虹&須見和馬○ 9分5秒 横入り式エビ固め ▼第二試合 30分一本勝負 ○石川修司&松永智充&川松真一朗 vs 高梨将弘&佐藤大地&石田有輝● 8分59秒 片エビ固め ※ファイヤーサンダー ▼第三試合 スペシャルタッグマッチ~O-MENZ 隈取デビュー戦 30分一本勝負 ●平田一喜&隈取 vs 大石真翔&彰人○ 0分6秒 体固め ※ノーザンライトボム ▼再試合 30分一本勝負 ○平田一喜&隈取 vs 大石真翔●&彰人 10分44秒 体固め ※エア・ダブルエリオ ▼第四試合 TJPWvsDDT全面対抗6人タッグマッチ 30分一本勝負 ○辰巳リカ&ハイパーミサヲ&原宿ぽむ vs 大鷲透&スーパー・ササダンゴ・マシン&アントーニオ本多● 12分17秒 体固め ※ミサイルヒップ ▼第五試合 スペシャル6人タッグマッチ~桜庭大翔デビュー戦 30分一本勝負 ○KANON&MJポー&桜庭大翔 vs HARASHIMA&飯野雄貴&高尾蒼馬● 12分52秒 片エビ固め ※ベトナムドライバーⅡ ▼第六試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負 ○秋山準 vs 納谷幸男● 13分24秒 フロント・ネックロック ▼第七試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負 青木真也&●中村圭吾 vs 拳王○&大和田侑 11分41秒 拳王スペシャル ▼第八試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負 ●男色ディーノ with 稲田徹 vs 透明人間○ 11分13秒 エビ固め ※男色ドライバーを切り返す ▼第九試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負 ○上野勇希 vs 正田壮史● 16分23秒 体固め ※WR ▼セミファイナル 第85代KO-Dタッグ王座決定戦 60分一本勝負 MAO&○To-y vs 遠藤哲哉&高鹿佑也● 24分17秒 エビ固め ※コジマインパクト。MAO&To-y組が第85代王者組となる。 ▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負 <王者>○クリス・ブルックス vs 佐々木大輔●<挑戦者> 36分55秒 体固め ※プレイングマンティスボムⅡ。第84代王者が初防衛に成功。 ▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 <王者>●HARASHIMA vs 平田一喜○<挑戦者> 18時35分 TKO勝ち ※手刀→レフェリーストップ。HARASHIMAが防衛に失敗、平田が第1703代王者となる。 ▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 <王者>●平田一喜 vs 髙木三四郎○<挑戦者> 18時36分 体固め ※ストーンコールド・スタナー。平田が防衛に失敗、髙木が第1704代王者となる。 〈写真提供:DDTプロレス〉
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