機械を詰め込んだ感のあるコクピットを製作!【達人のプラモ術<マッキ MC.202フォルゴーレ>】
MC.202ですが、コクピットは1/32スケールということもあって、細部までよく再現されています。今回製作してみて感じたのが、Bf109のコクピットが、合理的でいかにもドイツ的な機器類の配置を感じられるものに対して、MC.202のコクピットはかなりタイトで狭いのは同じなのですが、何というか雑然とした、計器類のゴチャゴチャ感が強いです。Bf109は、贅肉を削ぎ落として機能優先で作られた機体ですが、対するMC.202はイタリア人の職人気質で手作りされた戦闘機という印象があります。そんな違いを感じられるのも本キットの面白さです。 【製作工程を画像でチェック】 【教えてくれた人】 長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「モデルアート公式チャンネル」などでもレビューを配信中
■コクピットの製作
インストの工程19~工程23がコクピットの製作となります。 コクピットパーツは黒で下地塗装したのち、VICカラー「WWⅡイタリア空軍色1」セットのインテリアグリーン(FS34272)で塗装して、計器盤と前隔壁、座席とフロア、左右コンソール、後部隔壁とユニットごとに細部を塗装、組み上げていきます。 座席後部の隔壁に取り付けられている酸素ボンベもしっかり再現。細かく塗装指示もされていますが、完成するとほとんど見えません(笑)。 計器盤のメーター類は、キット付属の3Dプリント塗装済みデカールを使用しています。ただしデカールの接着力が弱く、乾燥後に剥がれそうなので、作例ではGボンドを使って貼りつけています。 また計器盤やフットレバー、シートベルトには一部エッチングパーツが使われています。これらのパーツは瞬間接着剤で取り付け後に塗装します。ショルダーハーネスと隔壁を繋ぐワイヤーはごく細の金属線が付属しています。