現金チャージ可能に さいたま市の地域通貨「さいコイン」 1万円以上の入金で2千ポイントや決済時に使った金額の3%分のポイント付与する新キャンペーンも 加盟店は現在約1500店
埼玉県さいたま市が政令指定都市で初となるデジタル地域通貨「さいコイン」を含む「さいたま市みんなのアプリ」の運用を開始して4カ月。12月1日から、全国のセブン銀行ATMで現金チャージができるようになる。これまではクレジットカード(イオンカードのみ)か銀行口座からしか入金できず、利用者からはチャージに関する選択肢の拡充を求める声も多かった。 さいたまの民間消費は年間1千億円超、クレカ手数料で300億円超が市外に流出…通貨誕生でどうなる
現金チャージ開始を記念して、1万円以上の入金で2千ポイント(たまポン)がもらえる新キャンペーンを実施。さいコインの開始から先着20万人を対象としているクレカ、銀行口座での同様の取り組みと合わせると、最大で4千円相当のたまポンを手にできる。いずれも来年3月31日まで。 また、いつでもチャージ額に応じ3%分(現金は2%)のポイントを付与する現キャンペーンに加えて、来年1月5日まではアプリでの決済時に使った金額の3%分のたまポンが付与され、最大で6%分が還元されるお得なキャンペーンも実施する。 市地域活性化推進室によると、11月25日時点のアプリのダウンロード数は約7万3千人で加盟店舗数は約1500。7月31日の開始時に比べると約450店舗増加しているものの、開始当初に達成目標に掲げていた本年度中の20万人ダウンロード、5千店舗にはまだ遠く、今回の新たな取り組みを起爆剤としたい狙いがある。
清水勇人市長は21日の定例会見で「期間限定の超お得なキャンペーンを、お忘れなく参加してほしい。これからもさまざまな意見を聞きながら、よりよいアプリ、サービスにしていきたい」と述べた。