アンジャッシュ冠番組20周年「“もう終わる”って言われてきたのに」<白黒アンジャッシュ>
アンジャッシュの冠番組「白黒アンジャッシュ」(毎週火曜夜10:00-10:30ほか、チバテレほか)が、10月で放送開始20周年を迎える。スペシャルゲストのFUJIWARAが、10月1日(火)、8日(火)、15日(火)と3週にわたって登場。2004年10月に始まった同番組は、多くの大物芸人や旬の芸人たちがゲストとして出演し、トークやネタを披露。若手芸人も積極的に取り上げ、登竜門的な番組にもなっている。番組収録直後に児嶋一哉と渡部建にインタビューを実施。“20周年”という冠番組の大きな節目を迎えた今の心境、そして番組の魅力、見どころなどを語ってもらった。 【写真】「白黒アンジャッシュ」でしか見られない…アンジャッシュポーズ ■「『終わる』とか『終わらない』とかは普段は意識してません」 ――「白黒アンジャッシュ」20周年おめでとうございます。 児嶋&渡部:ありがとうございます。 渡部:本当にありがたいと思っています。特にここ数年の間は、僕にいろいろあったにもかかわらず続けていただいていますし、スタッフの方もそうですし、見てくださっている方にも感謝ですね。 児嶋:改めて考えると20周年ってすごいですよね。「もう終わる」って最初の2、3年目ぐらいから言われてきたのに、そんな感じのまま今まで続いてきた感じです。途中からあまり考えないようにしていました。「これ、終わらないな」って思ったら、急に終了することもよく聞く話じゃないですか。なので、「終わる」とか「終わらない」とかは普段は意識していません。だからこそ、20周年という大きなタイミングを迎えると「ありがたいなぁ」という気持ちになりますね。 ――15周年の時にも児嶋さんは「『もう終わる、もう終わる』と言われながら15年ですから。すごいですね」とコメントされていました。 児嶋:5年前もそんなこと言ってましたか(笑)。 ――渡部さんは「肩の力を抜いて、20周年を目指していければいいなと思っています」と。 渡部:この時、僕は本当にそういう気持ちだったと思うんです。肩の力を抜いて楽しくやっていければいいなって。でも、実際には15周年からの5年間はそれどころじゃなかったです(笑)。本当に、20周年のタイミングで番組収録に参加できているうれしさというのはすごく感じています。 ■FUJIWARAの初出演に「僕らもめちゃくちゃ新鮮な気持ちでした」 ――20周年の記念すべき回のゲストとしてFUJIWARAの原西孝幸さんと藤本敏史さんが登場されました。お二人がゲストで出演されるのが初ということでしたが、そう考えるとまだまだ“やってないこと”もたくさんありそうですね。 渡部:そう思います。芸人の先輩がゲストに来られることが多くないので、20周年を迎える回でしたけど、僕らもめちゃくちゃ新鮮な気持ちでした。 児嶋:面白かったなぁ。ギャグとか出し惜しみせずにバンバン見せてくれましたし、盛り上げ方とかもさすがですね。 ■TVer見逃し配信は「番組の可能性も広がった」 ――20年と言わずとも、例えばこの数年だけでもいろんな企画が増えたりして、番組の中での変化もあったと思います。それと2022年3月からTVerでの見逃し配信も始まって、より多くの方が視聴できるようになりました。 児嶋:それは大きかったですね。千葉テレビが見られる地域の人以外にも見てもらえるというのもうれしかったですけど、新幹線の移動中とかに僕がTVerでこの番組を見たりしています。あれ、いいっすよね(笑)。 渡部:「白黒アンジャッシュ」っていう番組があることは知っていたけど、見たことなかったって人も多かったでしょうから、これによってかなり変わったと思います。番組の可能性も広がったのかなって思いますね。 ――20周年を迎え、今後やってみたいことは? 児嶋:これもずっと言ってきていることなんですけど、「これをやってみたい」ということは特になくて(笑)。今やっているような感じで芸人さんと絡んでいくということを続けていきたいなと思っています。ゲストが違うことで毎回新鮮ですし、何度か来てくれてるゲストの回でもそれまでと違う話が聞けたりするので、今やってることが楽しいんです。 ■「プロの芸人さんのお話が一番の見どころ」 ――今回のFUJIWARAのお二人とのトークも、知らなかった話がたくさん出てきました。 児嶋:ゲストの芸人も「こんなにガッツリとトークさせてくれるの?」って言っていますからね。2週にわたって放送されるというのも大きいと思います(※FUJIWARA登場回は3週を予定)。 渡部:そうですね。ゲストを迎える我々も楽しんでいますし、来てくれるゲストの方たちも楽しんでもらえればという気持ちです。同じことをずっとやっているように見えるかもしれないんですが、さっき言っていたようにゲストが変われば新鮮に感じますし、以前に話した内容を繰り返したとしても、今聞くことでまた違った印象を受けたりするんですよ。それと、僕らは知っていても視聴者の方、特に若い世代の方だと昔のバラエティー番組でのエピソードを知らなかったりするので、そういうのも喜んでもらえたりしますし、お客さんの反応を見るのも楽しいです。 ――「白黒アンジャッシュ」の魅力、見どころは“トーク”ということになると思いますが、最後に改めてこの番組の楽しみ方を教えてください。 渡部:現代のバラエティーって、一人の人が長く話すシーンってほとんどないんですよね。ということで、この番組はそれがメインになっていて、プロの芸人さんってお話が面白いのでそれが一番の見どころですね。面白いトーク力を発揮できる場が多くないからこそ、ここでたくさんしゃべっていただきたいです。 児嶋:まさにそれです。今回の収録も、これだけ時間があるから原西さんのギャグもあんなにたくさん見ることができましたし、考えてみれば贅沢な時間だなと思います。リクエストに全部応えてくれていましたし(笑)。 ――いろんなゲストの方とトークを展開していただいて、気付いたら25周年、30周年という感じになっていくのを楽しみにしています。 渡部:ありがとうございます! 児嶋:気負わず、このままやっていきます(笑)。 ◆取材・文=田中隆信