大敗のシリア・クーペル監督が辞任の意向「私にとってもひとつの終えん」最終節で北朝鮮に逆転を許しW杯出場ならず
◆26年北中米W杯アジア2次予選▽第6戦 日本5―0シリア(11日・エディオンピースウイング広島) シリア(FIFAランク89位)は日本(同18位)に0―5と大敗。2次予選を2勝1分3敗の暫定2位で終えた。その後に行われた試合で、北朝鮮がミャンマーを4―1で破ったためB組3位に後退。W杯への道が閉ざされた。 シリアのエクトル・クーペル監督は「日本は本当に大きな打撃を私たちのチームに与えた。それは疑いない事実だ」と試合後の会見で完敗を認めた。戦略が想定通りでなかったことが敗因とした上で、「日本というレベルが高いチームに対して、難しいゲームになると分かっていた」と黒星はあらかた覚悟していた様子。 自力での最終予選進出には勝利が必須だったが、「リスクを犯して戦った。勝利を収めるために選手たちは全力をつくして戦ったが、全く日本には及ばなかった」と脱帽。コメントした時点では数字上、最終予選進出の可能性は残っていたが、「残念ながら、アジア予選で次のステージに進めなかった。W杯へむけたプロセスが終わりをつげ、私にとってもひとつの終えんとなる。W杯に出場する目標を達成できなかったからだ。ひとつのサイクルが終わりを告げた」と予想通りの結果に。約1年半率いた同国代表の監督を辞任する意向を明かした。バレンシア(スペイン)、インテル(イタリア)と欧州の強豪を率いた名将は潔かった。
報知新聞社