基幹道路の渋滞緩和を 豊橋会議所、豊橋市に要望書
【三遠】豊橋商工会議所は8日、2025年度予算案の編成を本格化する豊橋市に要望書を提出した。産業発展の妨げになる渋滞の緩和策や、公共事業における労務費算出の適正化を盛り込んだ。 神野吾郎・豊橋会議所会頭が豊橋市の浅井由崇(よしたか)市長を訪れ要望書を手渡した。要望書提出とともに多岐にわたる分野で意見を交換した。 具体的な内容として、豊橋市東部と湖西市西部を結ぶ基幹道路の渋滞緩和を要望した。朝夕の時間帯の渋滞は企業活動の停滞につながると判断。名古屋市と浜松市を事実上結ぶ名豊道路の全線開通が25年3月に迫る中、周辺道路の整備を急ぐよう求めた。 公共事業発注において、工事従事者の労務費の単価算出方法の適正化を求めた。豊橋会議所によると豊橋市の算出方法を愛知県の算出方法に倣うよう求めた。 このほか企業の人材不足に対応するための副業・兼業の促進、外国人従業員の採用支援、市街地調整区域の規制緩和などを要望書に盛り込んだ。
神野会頭は「官民連携で地域や企業の課題解決を」と話し、浅井市長は「企業活動を支える現役世代に選ばれるまちを目指していく」と応えた。