横浜M・宮市が13日・名古屋戦での復帰へ意欲 故障箇所も“ケガの功名”で「(膝の動きが)スムーズになった」
J1の横浜Mが11日、横須賀市内での練習を公開し、負傷で離脱していたFW宮市亮(31)が13日のルヴァン杯準決勝第2戦となるアウェー・名古屋戦での復帰へ強い意欲を示した。 宮市は9月13日のリーグ戦・京都戦で右ふくらはぎを痛めて出場わずか3分で途中交代。その後、肉離れで全治まで6週間という診断を受けていた。だが、その後の経過観察の中で、2017年に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂した際に移植した腱(けん)の影響によるもので、当初の見通しよりも早い段階で復帰が見込める状態となった。 宮市によると、当時の手術で別の部位から腱を移植したが、その腱が取り出された場所に「体内にコラーゲンが分泌されて、偽の腱みたいなものができるらしいんです。その偽の腱が固まってふくらはぎの上部にくっついて、それが今回はバチンと切れた。いらない物が取れたような感じですね」と説明した。 「なかなか無い事例らしいんですけど…僕もよく分からないです(笑)。良い感じで剝がれて(膝の動きが)スムーズになりました」と、4日前には全体練習にも合流。「状態はどんどん良くなっている」と話した。 その上で、週末の名古屋戦へ「一応、そこに照準を合わせている」と出場に意欲を見せた。第1戦は1-3と敗れ、2点を追う厳しい状況だが「向こうは2点勝っていて、守りというところが頭にある。そこの隙を突いていければ」と、逆転での勝利を見据えている。 厳しい道のりだがチームは「アタッキングフットボール」を掲げるだけに「やっぱりそういうところをひっくり返しての僕らだと思う。超えていかないと優勝はできない」と自身の復帰とタイトル獲得へ、並々ならぬ闘志を燃やしていた。