「アーセナルはFW補強が必要?」現地記者が分析…2季前より11ゴール減少&決定率も苦戦
アーセナルの攻撃陣について、イギリス『BBC』が分析している。 今季は開幕前からプレミアリーグ優勝候補の一角として、期待を集めていたアーセナル。しかし第8節からは4試合勝利なし(2分け2敗)と足踏みが続くと、14日には本拠地エミレーツ・スタジアムでエヴァートンの堅守を最後まで破れずスコアレスドローに終わり、スタンドからはブーイングも飛んだ。これで勝ち点は30となり、1試合未消化の首位リヴァプールとの差「6」を縮めるチャンスを逃している。 【順位表:プレミアリーグ】 そしてこのエヴァートン戦、アーセナルはポゼッション率「76%」、シュート本数「13」で1ゴールも奪えなかったことが話題に。そして『BBC』のシャムーン・ハーフェズ記者は「アーセナルはストライカーと契約すべき?」と題し、優勝争いを演じた過去2シーズンの同時期のスタッツと比較しつつ、特に攻撃面での成績が悪化していることに注目している。 同メディアによると、アーセナルのゴール数(29)は昨季の同時期に比べて4ゴール、2022-23シーズンに比べて11ゴールも低下。ゴール期待値(27.7)も昨季(29.71)と2022-23シーズン(31.53)よりも下がっている。シュート決定率も「12.8%」であり、期待値(12.3%)とほぼ同水準と苦戦。また、昨季よりもシュート本数自体が13本減っているようだ。今季はプレミアリーグでPKを除くゴール数が「27」であるものの、そのうち「33.3%」にあたる9ゴールがセットプレーから生まれたものとなっている。 そして『BBC』は、「xGを下回るという点でアーセナルのフィニッシュ能力は低下しており、トップレベルのストライカーが貢献できる余地はある。だがシュート本数を見ると、創造性も低下している」と分析。その上で「しかし、ストライカーは予測不可能性を高め、他の選手が決めきれないチャンスもものにできる。そういう意味では、創造性の部分でも貢献はできるだろう」とも指摘している。 昨季の同時期は勝ち点36で2位、2022-23シーズンは勝ち点40で首位に立っていたアーセナル。過去2シーズンと比べて攻撃面でのスタッツの低下が顕著だが、1月の移籍市場も迫る中でどのように改善を図るのだろうか。