妊娠中の猫を保護したはずが…お腹は空っぽ「え、じゃあこの子は誰?」 人違いならぬ“猫違い”で新たな日々を歩み始めたにゃんこ
それはまだ肌寒い3月のことでした。「妊婦猫がいるから捕獲してほしい」という依頼を受けたTさんは、依頼主と一緒に現場へ向かい、対象の猫を無事に捕獲しました。すぐに手術の予約を入れ、病院へ連れて行きました。 【写真】里親宅でおくつろぎ中のみーちゃん しかしその後、依頼主から驚きの報告がTさんのもとに届きました。「自宅で赤ちゃんが産まれました」と…。Tさんは「じゃあ私が連れて帰って手術を受けているこの子は誰?」と混乱しました。 「連れて帰った猫は、まさに同じ柄、同じ模様のサビ猫だったのです。手術をした猫のお腹は妊娠していないので空っぽでした」 実はTさんが捕獲したのは、現場にいた2匹のサビ猫のうちの1匹で、残っていたもう1匹が赤ちゃんを産んでいたのです。しかし、現場にはもともとサビ猫が2匹いたことをTさんも依頼主も知らず、いつから2匹が同じ場所にいたのかは謎のままでした。 しかし、この偶然が幸運をもたらしました。その結果、「みーちゃん」という新しい命がこの世に生を受け、素敵なご縁が見つかるまでに育ちました。 「ちなみに、みーちゃんのママ猫であるめくるちゃんも非常に美人さんで、その美しさは際立っています。また、一緒に捕獲された“偽”サビ猫のこはるちゃんも非常に甘えん坊で、みーちゃんと共に可愛がられています」 みーちゃんがたどった運命は、まさに奇跡の連続。里親宅で幸せに暮らす彼女のこれからの猫生が、さらに幸せに満ちたものになることを願ってやみません。 (まいどなニュース特約・渡辺 陽)
まいどなニュース